水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

第64回響高槻句会

2009年08月22日 03時46分30秒 | 句会・吟行
                      句会風景 遊の工房にて 
日時:2009年8月20日(木)13:30~17:00
場所:高槻総合交流会館 遊の工房

今月は心太さんがお休みでしたが、関門句会の浦純爾さんの突然の参加は、何時もの賑わいに花が添えられた感でした。そして、ゲスト純爾さんへの点も高く入りました。席題は「緑陰」で、よい句がたくさんありました。本日の巻頭句は洋子さんの「汗の筋」。この記録的な高得点は、洋子さんの原爆への怒りと反戦へのみんなの想いが集積したんでしょうか。句会終了後、純爾さんを交え、いつものところでちょいと一杯。「関門句会のみなさんへよろしく」。

14点句 黙祷の額に伝う汗の筋(前書き 原爆投下記念日) 洋子
10点句 鬼灯や灯ともし頃の母の声 純爾
     片翅を銜えて急ぐ蟻の道 惟之
 6点句 刻の影斜めに差しぬ竹落葉 惟之
 5点句 緑陰に妻の弁当開きけり よう子
 4点句 向日葵に光集まる十三時 心太
 3点句 緑陰に座して休める膝頭 心太
 2点句 産土の緑陰深き神の森 照子
     緑陰の疎水の道は風の道 捨弘
     夏帽子水平線に駆けてゆき 純爾 
     日盛や怒涛のごとき応援歌 よう子
     金魚田のさざ波やさし師を偲ぶ 久子
     この道を駆けし竜馬や驟雨降る よう子
 1点句 ヒロシマにかんな咲く日や朝の雨 純爾
     秋立つを告げて葉の音風の音 心太
     原爆忌不戦誓いて核廃止 久子
     雲の峰疲れ知らずの幼たち 照子
     炎天の鉄路てくてく停電下 心太
     深水の髪洗う女眩しきや 裕毅
     風染めてガラス風鈴触れ合えり よう子
     緑陰の主なき椅子や風の道 純爾 
     緑陰を辿りて動く乳母車 敬子
 お気に入り 空蝉を落して浚う午後の雨 捨広 
       鐘太鼓ピアロピアロと団扇舞い 裕毅
 
 金魚田に赤きさざなみ顕ちにけり 青島忠男
                  句集「金魚田」より       



コメント (2)
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