暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

トゥルーマン・ショー The Truman Show

2006年08月23日 10時55分03秒 | 洋画>★★★
1998年/米/ピーター・ウィアー監督/ジム・キャリー エド・ハリス
2006年8月10日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
生まれる瞬間から、その生きっぷりを全米に24時間365日中継されている…ことを知らない男・トゥルーマン(キャリー)。
彼はニセモノの町で、ニセモノの社会を生かされていた。が、かつての父親(役)の男がトゥルーマンに接触したからさあ大変!トゥルーマンは世の中がなんだかおかしいことに気が付いた。
自身の尊厳と自由を求めて、外の世界に脱出を試みる!


見始めた最初の印象は、<「サトラレ」に似てる>というものだった。
後半に至り、宗教的な側面が垣間見えてからは、むしろ<哲学>作品だなと。
しかし、今作のレビューを見てまわって、「俺もトゥルーマンなんじゃないか、という妄想を抱いて生きている(た)」という意見が少なくなくて驚いた。
かつて「サトラレ」の掲載誌に、「『自分もサトラレだ』という投書が多くて困っています」という編集部の声が記載されていた。
やっぱりトゥルーマンとサトラレは同じ土俵にあるのだ。
そして一部の思索深い人の中には、自分がその本人であるかの様な妄想を抱くこともある。いや、そういう心の病があるってのも聞いたことはあるが、<病>と切り捨ててしまうにはあまりにも深い。哲学ってこういう妄想から発展したんじゃないの?

ところで、トゥルーマンは最終的に外の世界へと旅立った。
しかし、アメリカに居る限りは彼は誰からも知られた存在だ。それどころが、相当恥ずかしいところまで皆覗き見て知っている。そんな人々に囲まれて、果たして彼は<脱出できた>と言えるだろうか。
今度こそ本当に精神に支障を来してしまうだろうな、と架空の人物ながら心配してしまったのだった。
コメント

バースデイ・ガール Birthday Girl

2006年08月22日 22時56分51秒 | 洋画>★★★
2002年/米/ジェズ・バターワース監督/ベン・チャップリン ニコール・キッドマン
2006年8月22日 テレ東午後のロードショー〔悪女のお誘いSP〕

【あらすじ】
出会い系サイトでロシア女を呼び寄せた、勤続10年の倉元幸二似銀行員ベン・チャップリン。ところがロシア女は英語がしゃべれない!追い返そうとするものの、容姿はニコール・キッドマンだしテクはいいし、ほんとに結婚したくなってしまう。
そんな幸せ絶頂中の彼女の誕生日、ロシアから従兄弟とその相棒が押しかける。倉元は彼女を助ける為に職場の金を持ち逃げするが、やはりと言うかニコールもグルだった…!?


派手さの無い、素朴な画面がなんとも心地良い作品。
まあツッコもうと思えば色々と腑に落ちない点も見受けられるが、それは倉元の憎めない人柄の良さに免じて。
コメント

ブロンディー/女銀行強盗 The Real McCoy

2006年08月21日 23時09分14秒 | 洋画>★★
1993年/米/ラッセル・マルケイ監督/キム・ベイシンガー ヴァル・キルマー
2006年8月21日 テレ東午後のロードショー〔悪女のお誘いSP〕

【あらすじ】
知力・体力・技術そして美貌を兼ね備えたスーパー銀行強盗、キム・ベイシンガー。しかし仲間の裏切りによって刑務所行き。
仮出所したキムは息子と暮らすためにカタギを目指すが、世間の目は冷たく、仕事もない…。とうとう昔の仲間に息子を誘拐されるに至り、已む無くデカい銀行強盗に協力することになるが…。


配役がメジャー級の割に、C級テレビ映画のようなノリなのは何故だ!このなんとも言えない邦題と、やっぱ午後ローっていう放送枠のなせる業…だよなあ~。
キム姐の活き活きとした強盗作戦はルパンもかくやという爽快感を見せるも、<やる>と腹を括るまでの煮え切らなさが退屈。
やっぱ泥棒モノなら義賊が一番。
そう言えば、午後ローの特集タイトルが〔悪女のお誘い〕の割にちっともキム姐は悪女でない。どうしてくれるんだ。
コメント

スーパーマン Superman

2006年08月20日 23時13分59秒 | 洋画>★★★
1978年/米/リチャード・ドナー監督/クリストファー・リーブ ジーン・ハックマン
2006年8月20日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
クリプトン星の破壊から逃れた赤ん坊時、養父母に育てられた冴えない学生時代をエピソードとして含む。
デイリープラネット社に入社、スーパーマンとしての活躍の始動、そして地上げの帝王ジーン・ハックマンとの対決。
初回にしてヒロインのロイスを亡くし、助ける為に地球を逆転させて時間を戻すという強引技を披露!


スーパーマンは全世界的アイドルヒーローだし、超メジャータイトルだしね。子供の頃から少年だった私は、放送される度に見ていたと思う。が、今回は久々ということもあって再見することに。
やっぱりスーパーマンはクリストファー・リーブだよ!カッコイイ~。ささきいさおでなかったのが残念。
今回新たな発見となったのが、悪役として実にいい働きっぷりを見せているジーン・ハックマンの存在。地獄のサーキットをしていなかったら、このオッサンが実はスゴイ人なんだ、なんて分かりもしなかった。
実は私は時々空を飛ぶ夢を見るのだが、その時の飛び方はきっとこのスーパーマンを参考にしているのではないかと思う。フワッと浮き上がる感覚。この度公開中の「リターンズ」では違うのだ。
そう言えば、「スタンド・バイ・ミー」で「スーパーマンとマイティ・マウスはどちらが強いか」という論争があった。眼鏡君の軍配はスーパーマンに挙がったが、その理由は曰く「マイティ・マウスは漫画だけど、スーパーマンは実在する」からなんだそうな。
かつて「スーパーマンvsプレデター」という映画企画があったらしい。どう考えてもスーパーマン圧倒的優勢としか思えないが、見せ場としてのピンチが用意されているとしたら是非実現させてもらいたかったところだ。
コメント (2)

ノース/小さな旅人 North

2006年08月17日 21時55分25秒 | 洋画>消化試合>SNL
1994年/米/ロブ・ライナー監督/イライジャ・ウッド ブルース・ウィリス &ジョン・ロヴィッツ ダン・エイクロイド
2006年8月3日 日テレ映画天国チネ・パラ

【あらすじ】
自分に無関心な親にストレスを募らせ、幸せな家族生活を夢見る優等生少年ノース(イライジャ)。友人の発案で、子供フリーエージェント権を獲得したノースは、全米各地を理想の里親探しの旅に出る。

弁護士にジョン・ロヴィッツ、里親候補その1にダン・エイクロイドと、SNL色の強いファミリー映画。ジョン・ロヴィッツの名前がクレジットされた時点で、コメディということは悟れた…が、こんな下らない映画だとは思わなかった。
正直SNLの二人が出てなかったら糞映画扱いするところだ。感謝しろよ。
イライジャ・ウッドが、本当にあのまんまの顔の子供なのが可笑しい。松島トモ子顔(笑。
コメント

ノック・オフ Knock Off

2006年08月16日 22時39分58秒 | 洋画>消化試合>SNL
1998年/米・香/ツイ・ハーク監督/ジャン=クロード・ヴァン・ダム ロブ・シュナイダー
2006年8月16日 テレ東午後のロードショー〔ヴァンダミング4〕

【あらすじ】
中国返還直前の香港。インチキ卸売りでコンビを組むヴァンダムとロブちんは、ジーパンメーカーにいちゃもんをつけられる。ロシアマフィアが開発した超小型爆弾(ボタン電池のような)を、何者かがパチモンに忍ばせて米国に輸出しようと企んでいたのだ。
ところが実は、ロブちんはこの事件を追うCIA捜査官だった!格下と見下げていたヴァンダムは、内緒にされていたこともあって大ショック!


ロブちんのくせにCIAかよ!ロブちんのくせにアクションするんかよ!
ロブちんが姫のため、激甘評価星三つ。ぎゃー!
ジャン=クロードのことはまったく見ていなかったのだが、ジャッキーにもなりたかったのだろうなあ。次はトニー・ジャーを目指してくれ。

吹き替えが、ジャン=クロード⇒山寺宏一、ロブちん⇒堀内賢雄ってウェインズワールドじゃねーか!ソソるなあ。
コメント

サドン・デス Sudden Death

2006年08月15日 22時23分04秒 | 洋画>★★
1995年/米/ピーター・ハイアムズ監督/ジャン=クロード・ヴァン・ダム パワーズ・ブース
2006年8月15日 テレ東午後のロードショー〔ヴァンダミング4〕

【あらすじ】
アイスホッケーのワールドシリーズに、別居中の子供2人と出かけた消防隊員のヴァン・ダム。ところがそこでは、観戦に来た副大統領他を監禁した身代金目的の誘拐事件が発生していた。しかも犯人グループは会場各所に爆弾を仕掛け、スタジアム全体を人質に!
娘を拉致されたヴァン・ダムは、爆破を未然に防ぐべく走り回る。ア~アア~!


なんかね、主人公の背景の映し方が、どうも中途半端な気がするのね。
消防士。女の子を助けられなかった。妻子と別居。花形現場からは離脱。めちゃめちゃ強い。爆発物にも強い。ホッケーのスター選手とも懇意。
どないやねんな。
今回のヴァン・ダムは二児の父。アクションバカが、父親役も良く頑張ったと言われるが、坊ちゃんの不安を思うとお母さんは可哀想でしょうがないよ。
コメント

ハード・ターゲット Hard Target

2006年08月14日 22時56分16秒 | 洋画>★★
1993年/米/ジョン・ウー監督/ジャン=クロード・ヴァン・ダム ヤンシー・バトラー
2006年8月14日 テレ東午後のロードショー〔ヴァンダミング4〕

【あらすじ】
人間狩りをゲームにして客に提供する裏組織。獲物として殺された父を探しに、女が街にやってきた。
女を助け、共に父親探しに乗り出すことになったヴァン・ダム。組織に立ち向かうことで、自らが獲物となってしまう。
足手まといの女を連れ、やたらカッコいいジジイな叔父貴の力を借り、迫りくる狩人たちを撃って、蹴って、殴って、ジャーンプッ!


「ジャンジャンジャジャンジャンクロード!バンバンババンバンバヴァンダム!」とお馴染みの名調子番宣を引っさげ、テレ東の常連J=C・ヴァン・ダムの特集〔ヴァンダミグ4〕堂々発進!
さて1発目の今作は設定といい街並みといい、カメラアングル、音楽といいすっかり気分はウェスタ~ン!
「クイック&デッド」をこの後撮ることになるサム・ライミ製作総指揮というのも、納得。
ジャン=クロードの変な髪形さえなければ、私は結構この映画好きかも。女の印象よりも、おじさんのキャラの方が強烈なところがまた男気をソソる!
コメント

デモリションマン Demolition Man

2006年08月13日 22時54分23秒 | 洋画>消化試合>SNL
1993年/米/マルコ・ブランビヤ監督/シルベスター・スタローン ウェズリー・スナイプス サンドラ・ブロック &ロブ・シュナイダー
2006年8月13日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
凶悪テロリストウェズリー逮捕に成功したスタは、人質殺害の罪状でウェズリー共々冷凍刑に処されていた。
時は流れて2050年代!規制に規制を重ねて、重犯罪の無くなった米西海岸の都市。
ある陰謀により解凍されたウェズリーは、脱走して大暴れ!ぬるま湯環境の警察では歯が立たず、冷凍中に編み物オジサンと化したスタを解凍して対処することに!


スタ、イイ~い顔で氷漬け。悔しいっ!コメディアンでもないくせに、自分の立場を生かして笑いを取りに行けるなんてなあ。ずるいぞ。
これも、数あるオースティン・パワーズの元ネタの一つだね。こんな作品までカバーしないとコメディフリークは務まらないのか。大変だ。
警察官の一人がロブちんに見えた…と思ったら、本当にロブちんだった!イヤッホウ!なので、チョイ役ではありますが、隠しキャラとして貴重かなと思い<SNLカテ>に括っておきましょう。ノンクレジットなんてひどい!
コメント

地球へ2千万マイル 20 Million Miles To Earth

2006年08月13日 12時07分29秒 | 洋画>★★
1957年/米/ネイザン・ジュラン監督/特撮レイ・ハリーハウゼン/ウィリアム・ホッパー ジョーン・テイラー
2006年8月12日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
シシリー沖に、金星から帰還した米国ロケットが墜落。強欲な漁師の子供が、漂着したカプセルの中身を獣医に売りつけた。
ところがこれが、金星に住む竜型生物<イーマ>の胎児サンプル。カプセルから出されたイーマは孵化して、飲まず食わずのままモリモリ巨大化!逃げて、追われて襲われて反撃、捕まっては逃げ象と戦いローマの街は大パニック!?


ハリーハウゼン映画の中では、モンスターが1体しか出てこない珍しい作品。1体でどう恒例のバトルをさせるのかと思いきや、なんと動物園の象さんと取っ組み合い。勿論象さんもコマ撮りアニメのお人形なのだが、これが実ーに良く出来ている!空想モンスターなら何処に関節が付いていてもどんな動きをされても文句は言えないが、実在の象さんを動かすとなると無理はさせられないもんねえ。
しかし空想の方のイーマくんもいい出来だった。あの尻尾をペタンペタンとさせる動きなんかね、猫と一緒よ。かわいいよ。
このかわいいモンスターが、猟師の子供から始まって人間のエゴイズムだけのために窮屈ではかない一生を送らねばならなかった。哀れを誘います。
コメント