暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

帰ってきたヒトラー Look Who's Back(Er ist Wieder da)

2016年06月26日 12時30分20秒 | 洋画>★★★
2015年/独/ダーヴィト・ヴネント監督/オリヴァー・マスッチ ファビアン・ブッシュ クリストフ・マリア・ヘルプスト フランツィシカ・ウルフ カッチャ・リーマン
TOHO CINEMASららぽーと富士見

【あらすじ】
1945年から、アドルフ・ヒトラー(マスッチ)がタイムスリップ! テレビ局員(バイト)ザヴァツキ(ブッシュ)の目に留まり、テレビ出演を果たすやそっくりさん芸人として大ブレイク。腐りきった現代ドイツで、センセーションを巻き起こす…!?

東武東上線鶴瀬駅から暑い中はふはふ言いつつ20分歩き、糞いまいましい商業施設へ足を運び、1800円の正規料金を支払ってまでも「観よう」と思わせた作品。
コメディとしても上質であるばかりでなく、社会風刺も効いていて素晴らしいエンタテインメント作品だった。ヒトラーが悪行をするわけでなく(犬は殺したが)、民衆の心を揺さぶるだけという展開は讃辞に値する。そしてオリヴァー・マスッチのヒトラーは、似てるかどうかは分からないが本当にキュートだった。
終映後にららぽーとへ一歩足を踏み入れると、そこは商業施設を遊び場とする消費者の群れ。「ちょっとメシでも」とか「ちょっと買い物でも」とか考えていたがその気分も崩れ、こんな地獄は一刻も早く退散するに限ると外に出るや、目に飛び込んでくるのは次々に来店するクルマの列だった。私の中のヒトラーも、日本社会通念をぶっ潰したい気分でいっぱいになりました。

…って、こんな記事書いてたらアブナイ人間になってしまうな。自分としては、かなりマトモな思考の持ち主だと自負しております。
コメント