暇人映画

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THE NEXT GENERATION パトレイバー/シリーズ特別編

2015年05月13日 23時01分54秒 | 邦画>★★
2014年/邦/押井守、辻本貴則、田口清隆監督/押井守総監督/真野恵里菜 筧利夫 福士誠治 太田莉菜 堀本能礼 田尻茂一 しおつかこうへい 千葉繁 藤木義勝 波岡一喜 三元雅芸 高島礼子 クラスノフ・アナトリ 香川耕二
2015年4月27日 日テレ映画天国

【あらすじ】
シリーズ全7章から、エピソード#1、#4、#8、#10、#12を抜粋編集。
重機が<レイバー>と呼ばれるロボになった仮想世界。犯罪にも使用されるようになったレイバーに対応すべく、警察組織にも特殊車両を扱った部隊が存在していた。
しかしなんだかんだでレイバーは廃れ、それに伴い特殊車両課は縮小されていた。2013年現在、メーカーのメンテナンスもおぼつかない型落ちパトロールレイバー2機と、1小隊2班が辛うじて存在。解散の危機を迎えていた。
これはそんな特車2課の面々が、大田区城南島の特別棟でノンビリと過ごす物語である…???


言いたいことはいろいろあるが、とりあえず…映画じゃないのかよ、と。

「機動警察パトレイバー」は、少年サンデー誌上で1988年から連載されていた。
いわゆる<メディアミックス>という多ジャンルに渡っての同時進行的作品展開で、<漫画>を原作としているわけではない。
それでも私はサンデーっ子だったため、漫画を楽しんでいた。楽しんでいたというか、姉がコミックスを買ってくるのでそれを読んでいた。楽しめてはいなかった、というのが率直なところ。
なぜなら著者ゆうきまさみは、前に「究極超人あ~る」というあまりにも私向きの作品を提供してくれた作家だったからである。ゆうき自身はガンダムフリークなので、ガンダム的な作品が描けて良かったろう。だが私はガンダムに乗り遅れていた。マジンガーは見ていたのに、ガンダムはスルーしていたのだ。であるからしてガンダム愛が込められた「パトレイバー」はいまひとつノることができず、7巻までしか出ていないのに5巻くらいで挫折している。アニメも然り。何となく見ていたが、最後まではお付き合いできなかった。当時は高校~専門というお年頃で、パトレイバーのようないわゆる<働きモノ>を楽しめる土壌が出来ていなかったというのが自己分析である。
で、パトレイバーは私の中でぼんやりとした記憶、しかもゆうきまさみの作品という認識のままである。
そんなわけだから、以前「2/THE MOVIE」を観た時の印象は最悪だった。一応★は二つ付けているが。

そんな状態のまま、今度は「ネクスト・ジェネレーション」として実写化されたんだそうな。そのあたりのことはまったく興味の範囲外で、たしか劇場版もあったはず…だから今度の放送はきっとそれだろうと勝手に思い込んでいた。それ故の「映画じゃないのかよ」なのである。
似て非なるキャラクターたち、最新鋭のロボでないパトレイバー、なんならパトレイバーと無関係のエピソードまである。
なんかいろいろ「えー?」という疑問符が出る映像だったが、ギスギスした感じがなかったためかこれが意外と面白かった。まあ「2/THE MOVIE」的なものを覚悟していたから、という部分は大きい。
しかしパトレイバー、実写化するとこんなにダサいんだ。まあ最近アニメを見慣れたうえでの、二十数年前のデザインだからなあ。そうするとやはりガンダムって偉大だな。
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