暇人映画

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トータル・リコール Total Recall

2015年05月23日 21時43分14秒 | 洋画>★★
2012年/米/レン・ワイズマン監督/コリン・ファレル ジェシカ・ビール ケイト・ベッキンセイル ブライアン・クランストン ビル・ナイ ボキーム・ウッドバイン
2015年5月8日 日テレ金曜ロードSHOW!

【あらすじ】
世界規模の戦争によって地上のほとんどが汚染されてしまった近未来。支配者層は<ブリテン連邦(UFB)>に住み、労働者は地球のちょうど真反対にあたるオーストラリアの<コロニー>と呼ばれる地区に住んでいた。コロニーの労働者たちはブリテン連邦へ通勤するのに、地球貫通エレベータ<ザ・フォール>を使用し片道17分で移動した。
生きるだけでカツカツな上、既に地上からは楽園がなくなってしまっている。そこで<仮想記憶>を売る商売が生まれた。脳に直接記憶を植え付けることで、観光やスリルなどを疑似体験させるのである。で、その大手企業が<リコール社>。コロニーの労働者ダグラス・クエイド(ファレル)は、日ごろの悪夢を払拭しようという目論見もあってリコールを訪れた。
ところがマシンに寝転がるや、突然なんかの組織から攻撃された。しかしどういうわけか、心得がないはずのダグラスが流れるように防御からの反撃。撃たれて!格闘して!女房(ベッキンセイル)がスパイで?手に通信装置?俺は俺じゃないって!?悪夢で見た女(ビール)が味方になって!レジスタンスの本部に招待されて!UFBに攻撃された!?誰が敵で何と戦ってるのやら!?本当の記憶はどれだ!!!


シュワルツェネッガー主演の同名タイトルをリコール。じゃないリメイク。
ハナから「これはリコール社の疑似記憶」として観ちゃってるもんで、謎解きみたいな感覚は切り捨てる。火星の時も科学的にめちゃくちゃだったが、舞台を地球に移したからって科学考証がどうにかなったわけではない。
中学だったか高校だったか、<ザ・フォール>みたいな交通機関を教師から紹介された。摩擦ゼロなら、位置エネルギーだけで遠方に到達することができる。それは何も地球の中心を通らなくても、斜め落下で良いことになる。まあ理屈はそうでも、摩擦を無視することは地球上では不可能だし、貨物ならともかく旅客には向かないとかなんとか。教えてくれた先生が誰だったか忘れてしまったが、きっとこんなSF小説でも読んだんだろうな。
そのザ・フォールである。地球の中心、重力ゼロポイントを通過すると、重力が反転するそうな。
自由落下運動を使っているならもともと無重力状態だろうし、自由落下に加速を付加させている(上が下になる)ならご注意するのは乗客じゃなくてシステムであろう…。まあどうでもいいのだが。建設と維持がごっつ大変そうな交通機関である。そもそもクエイドなんか、わざわざそれ使って通勤してるのに労働内容が<ロボの生産ライン>なのだ。ロボなんかコロニーで作っとけ!
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