暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

エアポート/ユナイテッド93 Flight 93

2009年09月10日 22時28分38秒 | 洋画>★★
2006年/米/ピーター・マークル監督/ジェフリー・ノードリング ブレナン・エリオット ケンドール・クロス
2009年9月10日 テレ東午後のロードショー〔9・11特別企画〕

【あらすじ】
2001年9月11日。あの自爆テロ犯によってハイジャックされた4機のうち、唯一目標物に達せず墜落したユナイテッド航空93便内部の恐怖と、管制官、家族の緊張を描く。

やはり2006年製作の、「ユナイテッド93(原題:United93)」とさほど変わった切り口は見られない。ただ「ユナイテッド」は管制室、政府、軍にスポットを当てていたのに対し、こちら「エアポート」はその辺りを緩く、代わりに家族にスポットを当てていた。よりドラマ的な作り。
TVMということらしいが、そもそもTVMってどういうポジションのものかイマイチ理解しきれないというか。予算?フィルム?スタッフ?製作目的の違い?
ただ今作に感じたのは、テロの恐さよりも<家族の無念>。しかし9.11で家族を亡くしたのはこの人らだけではないのに、何故この機ばかりが無節操に映像化されるのか。こうなると、純粋な<追悼>や<テロに対する問題提起>だけじゃない、いやらしいオトナの事情が絡んでいるのではないかという想像が働いてしまう。人の手を経た情報は鵜呑みにするなって、「ニュースの天才」の教訓だしね。

「ユナイテッド」以上にアルカイダ側からのアプローチは弱く、冒頭のシーンから「アラブ人は髭剃りが大変そうだなあ」という下らない感想しか抱けないのであった。
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