夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

日本郵政の株主総会の写真を見て驚いた

2009年07月04日 | 政治問題
 6月29日に開かれた日本郵政の株主総会のカラー写真が新聞に載っていた。右上に女性一人を含む8人が席に着いている。左下には男性がただ一人しか写っていない。机の大きさから見てもこの男性一人だけらしい。
 だから私は右上が株主で左下が日本郵政だと思った。ところが違うのである。8人が日本郵政で、ただ一人なのが株主なのである。写真説明には「株主の財務省理財局の中村明雄次長」とある。

 そうなのだ。日本郵政の株はまだ日本政府が持っている。だから株主としてはただ一人になる。それなのに麻生総理は「日本郵政は立派に民間会社なんだから、政府が社長人事に口を出す事は出来ない」と言って、西川社長の続投を認めたのである。
 建前としては民間会社になるのだろうが、まだ民間会社とは言えない。政府が株を持っていて、何が民間会社か。民間会社として発足する前の段階にあるのに、どうして政府が人事に口を出せないのか。この総会では政府は取締役全員を再任したのである。
 総理は体よく逃げたに過ぎない。

 言葉のすれ違いと言うか、意味のすれ違いと言うか、ちょっと面白いと思った話がある。新聞に載っていた夫婦の笑い話である。

1 うつ病特集の番組を見ていた。「悩み事があったら何でも話してね」と言ったら、夫が「悩みの種に言えるか」だって。もう二度と心配してやらん。

2 テレビで介助犬を紹介していた。冷蔵庫の扉を開け、食料を主人のもとに届ける。様子を見ていた夫が「かあさんより偉い!」。どうして? と聞く私に「かあさんはよく扉を閉め忘れるから」だって。これからは介助犬にご飯作ってもらってね。

 どちらも私なら奥さんの座布団を取って、ご主人に差し上げる。麻生総理の場合は、もちろん、椅子を取って差し上げる。そしてその椅子は今の所、上げる人がどこにも居ない。