普天間の米軍基地を他県に移す案について、アメリカは移転先の意思を尊重せよ、と言っているらしい。それを26日のTBSテレビで、みのもんた氏が「アメリカがそう言っているんだよ。一体政府は何を考えているのか」と言うような趣旨の発言をしていた。これは明らかな愚論だと私は思う。
移転先の意思を尊重するのは当然だとするなら、現在の基地を保持している現地の意思だって尊重するのが当然になる。しかも、アメリカが移転先の意思を尊重せよ、と言っているのは、例えばグアムに移転せよ、と日本が言えば、移転先のグアムの意思を尊重せよ、と言う事になるではないか。そんなアメリカの言い分を、みのもんたは正論だと思っているらしい。
どの局だったか忘れたが、ニューヨーク市民の意見を聞いていた。
1 日本を守っているのだから、沖縄に米軍基地があるのは当然だ。
2 米軍はアメリカに基地を持つべきだ。アメリカの雇用事情も良くなる。ミサイル時代に場所は問題にはならない。
3 北朝鮮や中国の危険性を考えれば、沖縄基地は重要だ。
ほぼこのような三つの意見に集約される。
1は愚論である。米軍が日本を守るために沖縄に基地を置いている訳では絶対にない。アメリカ人がそう考えてもそんなにおかしくはないが、日本人にさえ、そのように考えている人間がいるから困るのである。
2はまさしく正論である。米軍基地の在り方をこれほど正確に述べている人がニューヨークにも居るのだ。
3は北朝鮮や中国の危険性に関しては正論だろう。だが、そのための基地が沖縄に必要だ、との点はどうだろうか。2の意見のように、ミサイルならどこからだって攻撃が出来るのだ。北朝鮮のミサイルだって太平洋にまで届いているのだ。アメリカのミサイルならグアムから北朝鮮や中国を的にするなんて簡単な事ではないのか。
何よりも、自分の所は嫌だけど、沖縄県の米軍基地は必要だ、と考える人々の自分勝手さには腹が煮えくり返る。沖縄県も嫌だ、沖縄県以外も嫌だ、と言うからには、米軍はアメリカに戻るしかないではないか。
26日朝の読売新聞は「編集手帳」で六、七年前の小泉・ブッシュ時代を「日米関係の黄金時代だ」と持ち上げている。冗談言っちゃあいけません。確かに日米交渉は楽だっただろう。「課長から局長、次官、閣僚、首脳と、上に上げれば、最後は小泉・ブッシュの協議で日本の主張が通ると日米双方が分かっていた」と言うのは事実だろう。
だが、それは日本がアメリカに尻尾を振っていたからに過ぎない。アメリカが通すような日本の主張だけを上に上げていたのではないのか。「だから米側はその前段階で妥協してきた」などとも言っているが、妥協して来たのは日本であって、アメリカではないはずだ。多分、妥協した面はあるが、それはそれ以上の獲物を得る手段としてであるのに気付いていないのだろう。
同コラムは「小泉元首相は、インド洋やイラクへの自衛隊派遣という重い決断をすることで米国の信頼を勝ち得た」とも書いているが、当たり前ではないか。アメリカの要求に沿った決断なのだから、アメリカの信頼を得たのである。それが「重い決断」なのも当然。日本国民を裏切り、アメリカに尻尾を振るのだから「重い決断」になるのは至極当然なのである。
アメリカに日本人の貯金を格安に売り渡してしまうような郵政民営化を促進した小泉政策を持ち上げる読売新聞らしい考えである。読売を六ヶ月契約で取る事にしたが、半年持つかどうか、不安になって来た。まあ、どの新聞も大同小異だけどもね。
移転先の意思を尊重するのは当然だとするなら、現在の基地を保持している現地の意思だって尊重するのが当然になる。しかも、アメリカが移転先の意思を尊重せよ、と言っているのは、例えばグアムに移転せよ、と日本が言えば、移転先のグアムの意思を尊重せよ、と言う事になるではないか。そんなアメリカの言い分を、みのもんたは正論だと思っているらしい。
どの局だったか忘れたが、ニューヨーク市民の意見を聞いていた。
1 日本を守っているのだから、沖縄に米軍基地があるのは当然だ。
2 米軍はアメリカに基地を持つべきだ。アメリカの雇用事情も良くなる。ミサイル時代に場所は問題にはならない。
3 北朝鮮や中国の危険性を考えれば、沖縄基地は重要だ。
ほぼこのような三つの意見に集約される。
1は愚論である。米軍が日本を守るために沖縄に基地を置いている訳では絶対にない。アメリカ人がそう考えてもそんなにおかしくはないが、日本人にさえ、そのように考えている人間がいるから困るのである。
2はまさしく正論である。米軍基地の在り方をこれほど正確に述べている人がニューヨークにも居るのだ。
3は北朝鮮や中国の危険性に関しては正論だろう。だが、そのための基地が沖縄に必要だ、との点はどうだろうか。2の意見のように、ミサイルならどこからだって攻撃が出来るのだ。北朝鮮のミサイルだって太平洋にまで届いているのだ。アメリカのミサイルならグアムから北朝鮮や中国を的にするなんて簡単な事ではないのか。
何よりも、自分の所は嫌だけど、沖縄県の米軍基地は必要だ、と考える人々の自分勝手さには腹が煮えくり返る。沖縄県も嫌だ、沖縄県以外も嫌だ、と言うからには、米軍はアメリカに戻るしかないではないか。
26日朝の読売新聞は「編集手帳」で六、七年前の小泉・ブッシュ時代を「日米関係の黄金時代だ」と持ち上げている。冗談言っちゃあいけません。確かに日米交渉は楽だっただろう。「課長から局長、次官、閣僚、首脳と、上に上げれば、最後は小泉・ブッシュの協議で日本の主張が通ると日米双方が分かっていた」と言うのは事実だろう。
だが、それは日本がアメリカに尻尾を振っていたからに過ぎない。アメリカが通すような日本の主張だけを上に上げていたのではないのか。「だから米側はその前段階で妥協してきた」などとも言っているが、妥協して来たのは日本であって、アメリカではないはずだ。多分、妥協した面はあるが、それはそれ以上の獲物を得る手段としてであるのに気付いていないのだろう。
同コラムは「小泉元首相は、インド洋やイラクへの自衛隊派遣という重い決断をすることで米国の信頼を勝ち得た」とも書いているが、当たり前ではないか。アメリカの要求に沿った決断なのだから、アメリカの信頼を得たのである。それが「重い決断」なのも当然。日本国民を裏切り、アメリカに尻尾を振るのだから「重い決断」になるのは至極当然なのである。
アメリカに日本人の貯金を格安に売り渡してしまうような郵政民営化を促進した小泉政策を持ち上げる読売新聞らしい考えである。読売を六ヶ月契約で取る事にしたが、半年持つかどうか、不安になって来た。まあ、どの新聞も大同小異だけどもね。