夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

NHK教育テレビに大きな疑問がある

2009年01月05日 | Weblog
 子供の疑問と大人の疑問は違うのか、である。
 1月5日、たまたま見た教育テレビで、二つの質問があった。
1 砂糖は、湯と水でどちらが速く溶けるか。
2 砂糖と塩とでは、水にどちらが多く溶けるか。

●実験
 1では最初、湯と水の量を変えていた。その結果、水の方が速かった。次に量を同じにした。結果は、どちらも同じだった。
 そして解説は「どちらも同じにしなければ駄目だ」であった。なぜ量を多くすれば速く溶けるのかは大きな疑問として残った。私はそうだった。でも番組からは、子供はそんな疑問は抱かないよ、と言うメッセージが聞こえて来た。
 2では砂糖が塩の倍以上も多く溶けた。そして答はそれだけ。なぜ砂糖の方が多く溶けるのかは疑問のまま。これまた、番組は子供はそんな疑問を持たない、と言うらしい。

 本当に大人と子供では理解の仕方が違うのか。
 上の実験で、もしかしたら、私の見た答は違っていたかも知れない。と言うのは、結果だけで理由を説明していないから、どちらがどうだったか、見て直後にこれを書いているのに、記憶に自信が無いのである。
 そして今、これを書いていて、何となく分かった事がある。砂糖も塩も溶ける量の限度には違いがある。限度が同じなら、溶かす水や湯の量が多い方が多く溶ける。つまり、同じ量の砂糖や塩なら、水が多い方が溶け易いのではないか。
 私は大人も子供も理解の仕方に違いがあるとは思っていない。理屈だって同じだと思う。正しい事はどちらにとっても正しい。間違いはどちらにとっても間違いである。そう思っている。そして子供は下手な妥協を知らないが、大人は汚い妥協をする。そこで正しい事も正しくなくなる。間違いでも正しくなる。
 そう信じて疑わないから、この番組のこうした結論の出し方に大きな疑問があるのだ。それに、こうした解答で納得した子供が居る事が信じられない。子供の方が大人よりもずっと素直で本質的な事が分かると思う。

 幸い、私は今、小学校に関連した仕事をしている。校長先生に私の拙い著書を差し上げたら、二日で読んで下さって、お褒めの言葉を頂いた。関心のある所には付箋まで付けていると言う。校長先生の「学級だより」を中心とした印刷物も多数頂戴した。ただ、それらは私には少々難しい所がある。それを言うと、教育関係の特殊な事にも言及しているから、難しいんでしょうね、とおっしゃる。別に私の理解力が劣っている訳ではなさそうである。
 そこで上の疑問をぶつけてみたいと思っている。その結果は後日御報告致します。