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古事記「国生み神話」が寮実千子(文)/山本じん(画)で絵本になりました!

2016年03月05日 | 民話
今日のブログは、奈良市の作家・寮実千子さんが「絵本古事記」を出版した話題です。



-------先日の産経新聞の記事より-------------
 国内最古の古典「古事記」に描かれた奥深い世界を知ってもらおうと、奈良市の作家、寮美千子さんが、
「絵本古事記 よみがえり-イザナギとイザナミ」(国書刊行会)を発刊した。
画は「銀筆画」で知られる神奈川県秦野市の画家、山本じんさんが独自のタッチで描き、
古事記の古代的感性が伝わってくる一冊となっている。
 寮さんは、泉鏡花文学賞を受賞した翌年の平成18年に、首都圏から奈良に移住。
古事記は以前から読んでいたが、奈良で暮らすようになって、その世界を肌で感じられるようになったという。
 「古事記の古代的心情をダイレクトに伝えたい」。そんな思いから24年末、絵本の原稿執筆を始めたところ、
古事記を編纂した太安万侶ゆかりの多神社(田原本町)の祭りで朗読劇を披露することを依頼され執筆し、朗読。
以後毎年、朗読劇を上演している。
 今回の「絵本古事記」は昨年上演した「黄泉(よみ)返り」を絵本化。
イザナギ、イザナミという男女の神の国生みや、イザナギがイザナミを追って死者のすむ黄泉の国へ向かう話で、
画は神々や植物などが幻想的に描き出されている。寮さんは「子供から大人まで、古事記の奥深さを実感してほしい」と話し、
今後もシリーズとしてさらに発刊を目指すという。
----------「産経・奈良版」2016.1.5.-----------------------------------


「絵本古事記」を手に紹介する美千子さん

早速、絵本を購入し、読んでみました。

寮さんの文は、古事記の原文を親しみやすい明快な文にしており、
山本さんの画は、これまた、すごいです。
イザナギとイザナミが天の柱の周りをまわって国生みをするところを
銀筆を使って幻想的に、しかも写実的に描いている。
凡人にはイメージできない天地創造の壮大なスケールを的確にとらえている。

是非、皆さまも一度手に取ってご覧いただきたいです。

なお、以前のブログ『天からおりてきた河』インド・ガンジス神話が寮美千子氏の文で絵本になりました!もあわせてご覧ください。

風邪が流行っています。
皆さま、来週末のブログでお会いするまでお元気で!