竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

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新刊紹介:異界のものたちと出遭って:埋もれたアイルランドの妖精話!!

2015年04月25日 | 民話
今日は、素敵なアイルランドの民話集の紹介です。

奈良アイルランド語研究会“フューシャ”のみなさんが
このほど、『異界のものたちと出遭って:埋もれたアイルランドの妖精話』を出版されました。



早速、手に取って読んでみました。
アイルランドでは、人間のすぐ近くに妖精が住んでいて、
人間との交流があるようです。

日本でいえば、昔はキツネにだまされた話はよく聞かれました。
キツネの美女化け、キツネにお弁当を取られたり、
魚屋が気前のいい旦那に魚を売って、あとでお金を見てみると木の葉であったとか。
これはキツネにだまされたのですね。

アイルランドの妖精話は、もっと手が込んでいて、とても面白いですよ!




・・・・・・・著者エディ・レニハンの言葉より・・・・・・・・・・・・

アイルランドには妖精に対する信念が今なお 息づいています。
実際に妖精と遭遇して、それを生き生きと語れる人がいるということです。
ヨーロッパでは例がないくらいユニークだと言える。私はそういう人たちに話しかけ、記録してきました。
その記録を語られるままに、 この本に載せました。


・・・・・・・訳者の言葉より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アイルランドの民間伝承、語りつがれた昔話。
それは、遠野物語にも似た、河童のお話のような、人間に尤も近いパラレルワールドに生きている妖精たちの話。
アイルランドの妖精話の翻訳書です。挿絵も多く楽しい本となっています。ぜひお買い求めください!


・・・・・・・アイルランドフューシャ奈良書店のFBより・・・・・・・

アイルランドの妖精話に出てくる妖精は、いろんな種類がいます。
ぱっと見、いかにも妖精の、緑でちっちゃいヤツ、世間の人間と同じ姿をした妖精たち、一時代前のジェントルマン風の古風なノーブル系、・・・・・。
今日の編集会議で扱った話「ラツーンの亡者は狩をする」ここに登場する妖精はむかしの土地の名士たちの亡霊でした。
昔鹿狩りをした場所に現れて懐かしそうに走り回り、その辺にいる鹿ではなく人間を攫っていくのです・・・・・
もちろん標的になった人間は意味不明の死を遂げる・・・・。なんとなく物悲しい陰のある話ですね。

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それでは、ここで著書情報をくわしくお知らせします:


■著者/(収集・解説)エディ・レニハン
■編集/キャロリン・イヴ・カンジュウロウ、
■訳/フューシャ(荒木孝子、河村慶、竹本万里子、田中梢、福本洋、増田弘果)
■挿画・本文挿絵/小野さとこ
■出版社/アイルランドフューシャ奈良書店
■税込価格/1,944円(1,800+税)
■ISBN 978-4-9906796-1-3

啓林堂書店奈良三条店ではこの本の原画展を4/23(木)まで開催していました。



奈良の方は是非、啓林堂書店に寄って、実物を見て、ご購入いただければと思います。


今日は、本の紹介でした。

では、みなさん、お元気で! 
来週末にブログでお会いしましょう!