竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

新刊紹介:小林将輝『グリム童話の旅 グリム兄弟とめぐるドイツ』:メルヒェン街道のベスト・ガイド!

2015年01月17日 | 民話
今回はグリム・メルヒェン街道の案内書の新刊紹介です。


小林将輝『グリム童話の旅 グリム兄弟とめぐるドイツ』(小澤昔ばなし研究所)

グリム兄弟が生まれた町ハーナウからブレーメンを結ぶメルヒェン街道には、
シュタイナウ、カッセル、マールブルクなどグリム兄弟ゆかりの町や、
ハーメルンやシュヴァルムシュタットなど、メルヒェンや伝説と関わりが深い町が並びます。
本書は、グリム兄弟の足跡をたどりながら、メルヒェン街道沿いの町々をめぐる案内書です。

目次から:
1 グリム兄弟が滞在した町
  ハーナウ:グリム兄弟が生まれた町
  シュタイナウ:少年時代の楽園
  カッセルー三度暮らした故国の首都 ほか
2 メルヒェン街道の町
  シュヴァルムシュタットー赤ずきんの里
  トレンデルブルクー騎士たちが集った中世の城
  ザバブルクーいばら姫が眠る悠久の城 ほか
3 記事に出てくるグリム童話
  がちょう番のむすめ
  ラプンツェル
  赤ずきん ほか

私もたびたびドイツ・メルヒェン街道を歩いていますが、
グリム兄弟の住んでいた住居を訪ねても、今は戦災で焼けて、たいてい別の建物が建っていて
その場所が特定できず、探すのにとても苦労しました。

でも、本書では、きちんと地図でその場所を明示してくれているので、助かります。
例えば、16頁にはグリム兄弟がカッセルの町で数度にわたり移り住んだ場所が
住んだ期間とともに地図にマークしてあります。

本書を手引きに一人でも十分メルヒェン街道を安心して歩けます。

おまけに、3章ではグリム童話のゆかりの地で
その作品を読めるよう、テキストも付いているのです。
例えば、サバブルクでは「いばら姫」を読んでグリム童話の世界に浸ってください。

本書は、コンパクト版でありながら、情報が多くの図版・写真とともに詰まったベスト・ガイドです。
さあ、これをもってメルヒェン街道を歩こう!


日本人は、実にグリム童話が好きですね!
いままでのも、以下のように多くのガイドブックが刊行されています。
私が手元に持っている本を以下に挙げておきましょう!

図書館等で手に取って見てください。
本書以外にもお気に入りのガイドブックが見つかるでしょう:

(グリム兄弟とメルヒェン街道)
*グリム童話の旅 グリム兄弟とめぐるドイツ 小林将輝 小澤昔ばなし研究所 2014
*グリム童話で旅するドイツ・メルヘン街道  地球の歩き方GEM STONE 沖島 博美/朝倉めぐみ絵 ダイヤモンド社 2012
*ドイツメルヘン街道 夢街道 グリム童話・伝説・魔女の町を歩く 西村佑子 郁文堂 2011
*グリム童話の魔女たち ドイツ魔女街道を歩く 西村佑子 洋泉社 1999
*グリム童話のふるさと 小沢俊夫/南川三治郎/石川春江 とんぼの本 新潮社1986
*グリム 森と古城の旅 宮下啓三/NHK取材班 日本放送出版協会 1986 
*グリム童話とメルヘン街道 高橋健二監修 くもん出版 1985

今日は、新婚情報のブログでした。

インフルエンザが今冬もはやり出しています。
うがいとマスクをお忘れなく!

では、来週末までお元気で!