ちょうど、1年前の6月23日のブログで、
国宝「信貴山縁起絵巻」を絵本化した『空飛ぶ鉢』について紹介しましたが、
今回は、「東大寺大仏縁起絵巻」をもとに絵本化された『生まれ変わり』について案内しましょう!
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「東大寺大仏縁起絵巻」は、東大寺に伝わる3巻の絵巻物だそうです。
室町時代の天文5年(1536)に東大寺の祐全(ゆうぜん)という僧が編纂したものです。
その前半、上巻と中巻の途中までの物語を収めてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3c/31af10e9f2283b281a25918db51d7238.jpg)
インドの霊鷲山のお釈迦さんのもとにいた救世観音、弥勒、文殊、普賢の菩薩が、天平時代に大和の国に生まれかわり、
それぞれ、聖武天皇、良弁、行基、菩提僊那に化身して、東大寺大鋳造を果たしたという壮大な物語です。
菩提僊那はまだ登場していませんが、開眼法要のある後半の物語は『いのりの力』というタイトルで後日刊行予定だそうです。
今回も、奈良に住む地元の作家:寮美千子さんの解りやすい文章がつき、素敵な絵本になっています。
500年前に描かれた絵巻が、このように絵本の形で庶民にも親しまれることはすばらしいですね!
大和絵本『生まれ変わり』(長崎出版)
上記のサイトをクリックして、よかったら、手にして読んでみたくださいね!
梅雨に入り、庭のアジサイの青紫が雨に濡れて、映えています。
鬱陶しい季節、みなさま、お元気で!