竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

たんぽぽの家主催「ヴァイオリンと‘震災’を語る夕べ」に行ってきました!

2013年03月02日 | 日記
昨夜は雨でしたが、思い切って、(前回のブログで紹介した)やまと郡山の「ヴァイオリンと‘震災’を語る夕べ」に行ってきました。

東日本大震災発生後、たんぽぽの家は文化を通じた復興支援プログラム「笑ってプロジェクト」を展開しておられ、
今回は、奈良県出身のヴァイオリニスト・金関環さんとピアニスト・宮川真由美さんによる素敵な音楽とともに、
宮城県・山元町から「やまもと民話の会」の庄司アイさんと武田良子さんを招き、震災の体験と山元町の民話の語りがありました。


音楽と語りのコラボレーション 左から音楽の金関、宮川両氏、語りの庄司、武田の両氏

音楽は、愛のあいさつ(エルガー)、G上のアリア(バッハ)、麗しのロスマリン(クライスラー)など
聞きなれた楽しいヴァイオリン曲でくつろいだ気分で楽しいひと時を過ごせました。

アンコール曲は、美空ひばりの「川の流れのように」のメロディーやモンティの「チャールダーシュ」も飛び出て、
金関さんの愉快なパーフォーマンスのお蔭で、文字通り「笑ってチャリティーコンサート」になりました。


第2部の語りは
音楽や文化を通して被災地に思いを寄せること、そして被災した人たちの生の声や体験を聴くことをとおしてこの震災を忘れない、
という思いを多くの人たちと共有したいとの主催者の思いが充分伝わって来ました。

庄司アイさんの語り「津波体験」は、自宅の2階に避難するなり津波に襲われ、
夫と孫娘と3人でノアの方舟のように家ごと漂流し、恐怖の夜を過ごし、
翌日昼に瓦礫の中から息子さんたちに救出された顛末をありありと再現して語られました。

庄司さんは、日ごろから地元の民話を聞いてこられました。
その中に「小鯨の話」、「船越し地蔵さまの話」があったそうですが、
これらの話は、大昔の先祖さまが伝えてくれた「大津波の話」だったのだと
再認識されたそうです。

「やまもと民話の会」の人たちは、この「巨大地震」を後世に語りついでいかなくてはとの使命感にあふれ、
自らの体験とともに、津波体験者から聞き書きをし、3冊の冊子を出し、
この度、小学館より合本で出版されることになりました。是非ご覧くださいね。
 
『巨大津波 語りつぐー小さな町を呑みこんだ』やまもと民話の会編 1,500円+税
小学館発行 2013/03/04発売予定
右記サイト参照:『巨大津波』

また、庄司さんと武田さんは、本日、ならどっとFM(78.4Mhz)
「ひるラジ!サタデー」に出演され、電波で「津波体験」を話されました。




ところで、「やまもと民話の会」の人たちは、地元のFM:災害臨時FM「りんごラジオ」において
で毎週火曜日 15:00~ 「ラジオいろいろ教室」に出演されていますので、聞いてくださいね!
地域外からも、ネットで、サイマルラジオ経由で聴けますよ!
右記サイト参照:災害臨時FM「りんごラジオ」


たんぽぽの会の素晴らしい企画「ヴァイオリンと‘震災’を語る夕べ」でいろんなことを学べました!
ありがとう!


ところで、
私たち「奈良の民話を語りつぐ会」も、心新たに、奈良の先祖の人々が今に語り継いできた民話を
大切にし、語り継いでいきたいと思います。

そこで、予告!

今年の奈良民話祭り:
    8月 8日(木)昼・夜 奈良町物語館
        9日(金)昼・夜 奈良町物語館

今から、予定に入れてくださいね!