ナーミン(奈良の民話を語り継ぐ会)会員がリレーで
奈良新聞の人気コラム「絵本のまど」を今年末まで担当しております。
今までに次のような記事が載りました。
1) 8月6日---- 粟田妙子-----ごろはちだいみょうじん(福音館書店)
2) 8月13日--- 安岡理加---- ちんころりん(福音館書店)
3) 9月3日---- 藤井幸子---- おなかのすくさんぽ(福音館書店)
4) 9月24日--- 村上郁-------てとてとてとて(福音館書店)
5)10月1日----稲実美恵---- おつきさま(フレーベル館)
それぞれ、子どもたちの目線で絵本との出会いが
印象深く語られています。
今後も以下の日程で掲載されますので、是非 奈良新聞をご覧くださいね。
10月8日、10月22日、10月29日、11月5日、11月26日、12月3日、12月24日、12月31日
ところで、私も大みそかの日にスイスのカリジェの絵本を紹介するつもりです。
スイスの絵本はほかにも素敵な作家がいて、とても好きです。
そこで、新聞紙上でなく、このブログで番外編を特別掲載します。
七わのからす―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ)
フェリックス・ホフマン絵、瀬田貞二訳、福音館書店
私がかつてスイスに留学中、恩師のマックス・リューティご夫妻を我が家の夕食にご招待したとき、
五歳の息子に贈ってくださったのがこの絵本のドイツ語原本だったので、とても思い出深い本です。
父親の呪いの言葉で七人の男の子がカラスに変えられる!
あまりに真に迫る表現にカラスのバタバタという不気味な羽音が聞こえてくるようです。
女の子は兄を捜しに住み慣れた村を離れ、森を通り抜け、世界の果てまで歩いてたどり着きます。
旅の不安と兄との出会いの喜びが実にうまく感情表現されています。
松岡享子さんは『昔話絵本を考える』でこの絵本を取り上げています。
子どもは昔話を聞きながら、想像の世界をはばたき、お話の世界をイメージします。
この絵本はスイスの子どもたちが頭に描くグリムの世界です。
なぜなら、この絵本に登場する夕どきの一家団欒、壺の落ちた泉、お城と教会のある村などは、
ごくありふれたスイスの片田舎で見られる風景そのものなのですから。
(奈良の民話を語りつぐ会・竹原威滋)
奈良新聞の人気コラム「絵本のまど」を今年末まで担当しております。
今までに次のような記事が載りました。
1) 8月6日---- 粟田妙子-----ごろはちだいみょうじん(福音館書店)
2) 8月13日--- 安岡理加---- ちんころりん(福音館書店)
3) 9月3日---- 藤井幸子---- おなかのすくさんぽ(福音館書店)
4) 9月24日--- 村上郁-------てとてとてとて(福音館書店)
5)10月1日----稲実美恵---- おつきさま(フレーベル館)
それぞれ、子どもたちの目線で絵本との出会いが
印象深く語られています。
今後も以下の日程で掲載されますので、是非 奈良新聞をご覧くださいね。
10月8日、10月22日、10月29日、11月5日、11月26日、12月3日、12月24日、12月31日
ところで、私も大みそかの日にスイスのカリジェの絵本を紹介するつもりです。
スイスの絵本はほかにも素敵な作家がいて、とても好きです。
そこで、新聞紙上でなく、このブログで番外編を特別掲載します。
七わのからす―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ)
フェリックス・ホフマン絵、瀬田貞二訳、福音館書店
私がかつてスイスに留学中、恩師のマックス・リューティご夫妻を我が家の夕食にご招待したとき、
五歳の息子に贈ってくださったのがこの絵本のドイツ語原本だったので、とても思い出深い本です。
父親の呪いの言葉で七人の男の子がカラスに変えられる!
あまりに真に迫る表現にカラスのバタバタという不気味な羽音が聞こえてくるようです。
女の子は兄を捜しに住み慣れた村を離れ、森を通り抜け、世界の果てまで歩いてたどり着きます。
旅の不安と兄との出会いの喜びが実にうまく感情表現されています。
松岡享子さんは『昔話絵本を考える』でこの絵本を取り上げています。
子どもは昔話を聞きながら、想像の世界をはばたき、お話の世界をイメージします。
この絵本はスイスの子どもたちが頭に描くグリムの世界です。
なぜなら、この絵本に登場する夕どきの一家団欒、壺の落ちた泉、お城と教会のある村などは、
ごくありふれたスイスの片田舎で見られる風景そのものなのですから。
(奈良の民話を語りつぐ会・竹原威滋)