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新型ルポは・・・

「日本には絶対正規輸入されない」と言われるルポの後継モデルFOX(フォックス)。
ブラジル・フォルクスワーゲン社製ゴル(5人乗り)を、ドイツ向けに仕上げた
安価な4シーターハッチバックだ。
その低価格で、販売当初はルノーグループ製作のダシア・ロガーンと共に
売上げを上げていたものの、最近は売上げが低下したと共に、1台販売しても
利益が極端に少ないのが実情。
なるべく早く、最新技術で作られた本物のルポ後継モデルが発売されるのを
ヨーロッパのディーラー関係者は、首を長くして待っていると言う。

新型ルポは、初代モデルを多少大きくしており、全体のデザインはゴルフプラスに
似ている。企画初期の段階からFFではなく、RR(リアエンジン・リアドライブ)を
視野に入れていたらしい。有力な情報だと、水冷エンジンをミッドシップに
搭載するようだ。

今から38年前に、ピエヒ博士の手により生み出され、5年の開発期間を経たのに
生産寸前で中止された幻の小型車「EA266」。こいつがデビューしていたら、
スマート4ドアとして企画されたものの、一度廃案になり、再登場した
「三菱アイ」と共に、歴史の1ページに刻まれて居たのかも知れない。

2009年頃に登場されるらしい新型ルポが、もし本当にミッドシップで登場したら、
僕は、ウォルフスブルグで触れたEA266を思い出して、手放しで喜ぶだろう。
調子に乗って、オーダーまでしてしまうかも知れない。
また、前回の東京モーターショーで発表された「VWエコレーサー」のように小柄な
小型スポーツカーの登場も、夢では無いのだろう。こっちの方がいいかな(笑)


画像は、現存する「EA266」の1台。
当時は、水冷4気筒1.6リッターミッドシップエンジンという特殊な方式が、
生産性や整備性の悪さから、全て白紙に戻され、その後企画から全て再開発
された車こそが、初代ゴルフとなることは、日本どころかドイツ以外では、
あまり知られていないようだ。
時代は徐々に変わりつつある。
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