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テストカーの話


ここ10年、欧米の自動車メーカーは、
日本での発売前テスト走行を良くしています。
デスバレーやバンコクより暑く、湿気がある日本は、
自動車本体のテストだけでなく、カーナビなどを試験する
電波テスト、自動運転などの先進技術テストもしやすく、
最近では日本で積極的に行っているようです。

今回は、ドイツ製テスト用プロトタイプが日本に持ち込まれ、
帰国するまでを、ちょっと書いてみたいと思います。

多くのテストカーは、空輸で持ち込まれます。
これらの車は、ドイツで一度登録されているので、
フロントウインドーにドイツの税金ステッカーなどが
貼ってあることが多いです。



短いと数日という短期滞在ですから、
赤い斜線の入った仮ナンバーで走行をすることになります。
ベンツだと品川、BMWだと千葉が多いですね。

最近面白いと思ったのは、新型スープラ。
トヨタがティザー広告で走らせている車は豊田ナンバーですが、
同時期に成田ナンバーで純粋なテストカーが走っていました。
これはスープラがBMWで生産されているので、
BMWのテストチームが走らせていたからでしょう。



超初期のプロトタイプだと、中身は新型でも
外側は現行モデルのスキンを綺麗に張り付けている
(フォルクスワーゲンなど)メーカーや、
メルセデスのように、外側からプラスチックのパネルを
無骨にボルト止めしている会社もあります。



テスト中にトラブルが起きても、よほどの事が無い限り、
正規ディーラーに入ることはありません。稀に地方で大修理の場合は
事前連絡をして入って来る事はありますが、それも情報流出を恐れて
極力避けています。

テストが終わると、速やかに次のテスト国や
本国へ空輸で送り返されます。これは開発期間の問題も在りますし、
カルネの期間(1年)を超えると課税されるので、
その兼ね合いもあるようです。



さて、皆さんも時々見かける、ペイズリー柄(唐草風)のモデルは、
発売前の最終プロトタイプに多く用いられますが、これは多くの人に注目して
貰いたいという、ティザー広告的意味もあるようです。



既に工場で何百台も試験生産(生産試作)された車の一部を
持って来ていますので、別に大幅に隠す必要は無いのです。
そして、日本の型式認定を取るために輸入された車は、
日本の正式なナンバー(車検証)を取得し、テストします。
こういった車を、パイロットカーと呼びます。
パイロットカーがそのまま日本で帰化してしまう車両もあれば、
あとあとの不具合でのトラブル防止を避ける為、
本国に持ち帰り、廃棄される事もあります。

因みにペイズリー柄は、目の錯覚を起こし、
車のボディーサイズや形状が分かり難いので採用されています。
また、発売直前の場合は、下の車のように軽偽装
されている場合もあります。



日本での輸入車販売数は、世界で稀に見るほど少量ですが、
その特殊な環境から「日本で合格すれば大丈夫」的な感覚が
あると以前、関係者から聞きました。

昔から特定地域での走行テストが普通でしたが、
(都内、横浜市内、東関自動車道、東名、中央など)
最近は日本全国でこういったテストカーが出没するようになりました。
あなたの街にも、テストカーが通るかも知れません。
ちょっとワクワクしますね。


※中澤が個人的に収集した情報を記載しています。事実と異なる事があるかも知れません。ご了承下さい。
※画像はイメージです。
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