MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

コンビネーションの妙。

2008年05月14日 | 音楽教室

バッハのインヴェンションに入る前には
やさしいバロックの小品を 弾いて
ポリフォニーの音楽に慣れてもらうようにしています。

とはいえ、それまでのレッスンでは
『旋律と伴奏』の音楽しか 経験していませんから
「主旋律と対旋律」の音楽は
初めて体験する生徒さんには 戸惑うもの。

小さい生徒さんに 主旋律・対旋律を教える時には
「主役のメロディーと、それに重なっても綺麗なメロディー」
と 説明します。
(バランスこそ変わりますが、どちらも『歌う』ように
 弾かなくてはなりませんから。)

と 口で言うより、やってみせた方が すぐわかりますね。

【実験材料】
『三匹のネズミ』/『フレールジャック』

この2曲を 右手と左手それぞれで 同時に弾いてみせます。
イギリスとフランスは あまり仲良くないイメージですが
この2曲は とっても よく合うのです。
しかも、どちらも輪唱できる曲なので
カノンとしても活用可。

どちらかというと、生徒さんは
知っている2曲を 同時に両手で弾く、
という事に感心してくれますが
まあ、興味のきっかけになれば それでよし。

ちなみに
『三匹のネズミ&フレールジャック』コンビほど 
きれいに合うわけではないのに
受けがよい組み合わせは
『チューリップ』&『誠城寺(しょじょじ)のタヌキばやし』

何故か皆
こっちばかり頑張って弾こうとしてくれます。