MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

吸って はいて

2008年03月05日 | 音楽教室

♪─♪─♪──…
私「もう限界じゃない?」
生徒「あっ

♪───♪─♪―――
私「窒息する~、死にそう~」
生徒「うわっ 本当だ」

♪――♪♪♪――♪―
私「もう無理です~」
生徒「ああっしまった

『ブルグミュラー25の練習曲』の3曲目、
「パストラル(牧歌)」のレッスン中の会話です。

この曲、スラーによる フレーズの指示が
とにかく細かく、変化が多いのです。
同じようなメロディーでも
さっきは短いフレーズで歌ったのに
次に出てきた時は、そのまま次に つなげたりと
初めのうちは、よほど丁寧に楽譜を読まないと
間違えてしまいそう。
というか、間違えるのですけどね。

これまで何人の生徒が
このフレーズの変化に 振り回されたことやら。

そんな生徒さん達の中で、1人
えい、面倒だとばかりに
全部 つなげて演奏してきてしまった生徒さんがいたため

「この曲の旋律は、何の楽器の音をイメージできる?」
と 質問してみたのです。

「フルート」と 答えてくれたので
じゃあ、どこかで息を吸いなおさないと、
窒息して死ぬよ?
と話したところ
大いに 納得してくれました。

そして冒頭の流れになったわけです。

今回、すぐに全部は 直りませんでしたが
次回は、完璧なフレージングで 演奏してきてくれそうです。