MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

最後は固め技

2008年03月03日 | Weblog

今時の 『女の子の習い事』は
バレエやら新体操やら いろいろバラエティに富んでおります。
私の場合、エレクトーンとピアノでしたが
もう一世代前、私の母ともなると 
結婚するまでは 邦楽(琴と三味線)をしていたそうで
我が家には、琴と三味線が あるのですよ。

…そういえば、家にある楽器って、どれだけあるんだろう。

ピアノ・エレクトーン・バイオリン
トーンチャイム(ハンドベルみたいな物です)
ウッドブロック・クラベス・トライアングル等の打楽器
十三弦琴・三味線

書き並べてみると、変な組み合わせ・・・

もっとも、和楽器の方は
長い間、包まれたまま弾かれることもなく
部屋の隅に置かれていたのですが
先日、どういう風の吹き回しか いきなり母が
「弾いてみる」と 琴を取り出してきました。

ずっと仕舞われていたため、状態はよろしくなく
弦は埃だらけ、クモが巣をかけようとした跡もあります。
琴の糸が劣化して2本切れていたため
すぐに弾くことはできず、
後日、母が新しい糸を買ってきて
琴に張る作業を始めました。
(職人さんに頼んで張ってもらうと、8千円くらいかかるらしい)

が、これが大変な作業でして・・・
「力が入らない~」と苦戦している母を見かね
手伝いに入ったものの、簡単にはいきません。
力は私の方があるので、ピンと張ることができても
止める作業の時に 少しずつ緩んでしまうのですね。
で、また やり直し。

最後には、両足を琴の側面に踏ん張って 糸を引っ張り
膝を使って がっちりホールドしたまま
2人がかりで 弦を固定。

「琴の糸を張り替える」と言うと 何だか雅な作業のようですが 
実際のところ、乙女らしさのカケラもありません。
昔の女性、着物姿で この作業をしていたの?

まあ、お金持ちのお嬢さんは 当然
職人さんにお任せしていたのでしょうが・・・