MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

弾く ( ひく )

2007年05月21日 | 音楽教室
個人宅で開いているピアノ教室などは別として
音楽教室の正面入口側というのは、
扉を含めガラス張りになっていますね。
前を通れば外からでも教室の中の様子がわかるので
始めてやってきたお客様でも入りやすくなっています。

しかし、このガラス扉、教室によって
「押して」入る所と
「引いて」入る所とがあり
通い慣れた生徒さんでも、時折間違えて
引く扉を押し開けようとしたりします。
(ガコッ、ゴッッ『ああっ』と聞こえてくるのですぐわかる)

漢字は違いますが
「弾く」も、【ひく】 と読みますね。
ただし、これを【ひく】と読むのは
ピアノを弾く・バイオリンを弾く・・・というように
{楽器を鳴らして演奏する}という時だけで
それ以外では
弾く【はじく】 弾む【はずむ】 と読み
「引く」という意味はありません。

なのに。
何故か鍵盤に置いた指を 引っ張るようにして
ピアノを鳴らす生徒さんが時々います。
ピアノは、構造から考えると打楽器ですので
(正確には打弦楽器 ↑)
鍵盤に置いた指の動きは、むしろ「たたく・打つ」です。

表現上、引っかくような奏法が無いわけではないのですが
お琴や三味線ではありませんので
いくら鍵盤上を力いっぱい引っかいても
力強い、良い音は鳴りません。


一度こういう癖がついてしまっていると 
直すのに時間がかかるんですよね…

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