【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

ネットラジオ

2011-09-11 18:23:35 | Weblog

 今は良い時代で、NHKのAM・FMは「らじる★らじる」、民放のAM・FMラジオは「radiko.jp」で聞くことができます。ただ、特に国外の人には残念ながら、NHKは国内限定(IPアドレスで判定)ですし、radikoは地域限定(他の地域のラジオを聞くことができません)。「ラジオNIKKEI」は聞けるようですが、私はこれを朝から晩まで聞く気にはなりません。できたら他の地域のラジオも聞いてみたいなあ。ケータイの有料サービスではあるようですが、私はラジオは無料、で育っているのです。

【ただいま読書中】『銀のらせんをたどれば』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著、 市田泉 訳、 佐竹美保 絵、徳間書店、1400円(税別)

 育ててくれているおばあちゃんのご機嫌をなぜか損ねたハレーは、住んでいるロンドンから、いとこたちが大集合しているアイルランドの大きな屋敷「城」に追いやられます。もっとも彼女がそのいとこたちに会うのはこれが初めて。居心地の悪いことはこの上ありません。
 ハレーは途方に暮れて座り込んでいますが、読者も事情は同様です。一体このハレーという少女は誰? どうして両親がいないの? どうしてハレーは学校に行ってないの? 何に対してどうしておばあちゃんは激怒したの?
 そこで回想シーンに入って、やっとハレーの“過去”がわかり始めます。そして「神話層」が登場。地球で生まれるすべての物語・理論・信仰・伝説・神話・希望などで作られ、地球を取り囲んで活動を続けている“もの”。しかしおばあちゃんは神話層に触れることもそのことについて考えることも、禁止します。街で出会った音楽家(兼魔法使い)に導かれてハレーは神話層にほんのちょっとだけ触りますが、それを知ったおばあちゃんはハレーを田舎に“追放”したのです。
 ところが「城」のいとこたちが夢中になってやっている遊びが、まさにその神話層の中での探険でした。皆の支配者「ジュターおじさん」はその遊びを禁止しています。もし逆らったらオソロシイ罰があたえられるのです。しかし、だからこそ子供たちは嬉々として禁じられた遊びを遊びます。ドラゴンのウロコを取ってきたり眠り姫の紡錘を取ってきたり神の果樹園から黄金のリンゴを取ってきたり……
 西洋の神話や童話や民話が次々登場しますが、さりげなく陰陽も登場して、私は非常に楽しめます。著者も楽しんでいるらしく、様々な話が一つのキーワードの下に結集しての流れを「話綱」と名づけて、そこで一つの神話を別の形に変容させたりまったく別の話にくっつけてみたり、自由自在に遊んでいます。そういった話綱が集合した神話層は、見た目はとても美しいものです。もっとも、そこを“歩く”のは、危険な行為でもあります。昔の話って、たいてい血が流れるでしょ? のほほんとしているわけにはいかないのです。そういった危険をかいくぐり、絶対的な権力を振るうジュターの魔の手をのがれて、ハレーは永劫の“罰”を与えられている父と母を救い出すことができるのでしょうか。
 しかし、なぜ彼女の名前が「ハレー」なのか、伏線の時には見過ごしてしまったのが、くやしいなあ。くやしいから、ここでもノーヒントだ。




1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-09-11 19:25:01


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