【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

替え刃/『ついていったら、こうなった』

2009-05-25 19:06:32 | Weblog
 ヒゲがひょろりと一本だけそり残しが出たりするようになったので、電気剃刀の外刃を交換しました。この電気剃刀は、あるお祝いに家内が買ってくれた物ですが、店で替え刃の注文を使用として「Nationalの……」と言いかけて「おっとっと、パナソニックの」と言い直しました。どちらでも通じたようですが。大切なのは型番です。貯まっていたポイントと割引券で3000円のが半値で買えました。
 さっそく使ったら、新品を買った頃の切れ味が蘇ったようです。こんなことなら早く交換すれば良かった。でも、ケチくさいことを言うようですが、あの網刃って研げないんですかねえ。そうしたらもっと安くつくのに。

【ただいま読書中】
ついていったら、こうなった ──キャッチセールス潜入ルポ』多田文明 著、 彩図社、2003年、1200円(税別)

 街を歩いていたらいろんな人に声をかけられます。でも、「私ってば、人気者」と思ってはいけません(思うわけありませんね)。本書ではそんなキャッチセールスにほいほいついていったらどうなるか、を体験してまとめたものです。登場するのは……「手相を勉強しています(あなたの手相を見せてください)」「絵の即売会」「英会話教室」「くじで当たる無料携帯電話」「性格診断自己啓発セミナー」「無料エステ」「頭の回転が良くなるテープ」「UFOの集い」「先物取引」「ボランティア団体」「あなたの原稿が本になる」「結婚相談所」「在宅ワーク」「ヘアケア・アドバイス」「マイライン営業代理店」「出会い系クラブ」「幸運のペンダント」「ダイビングスクール」「あらゆる問題が解決・無料相談」「芸能事務所」……よくもまあこれだけつきあったものです。それぞれきちんと記事にするためには数時間は付き合っているはずです。我慢強い(そしてちゃんと最後には断って脱出しているのですから、意志が強い)人ですねえ。
 おっと、「絵の即売会」には私もついていったことがありました。会場を見て回ったらポスターとリトグラフだけで「絵」なんかないのにすごい値段がついていて「これは絶対お得」との勧誘との落差の激しさに「わはは」と笑って帰っちゃいましたが。でもこれは、私が持っている乏しい絵の知識の範囲内にその「即売会」が入っていたから簡単に脱出できたのであって、単に好きな作家の絵に憧れるだけだったら、みごとにはめられたかもしれません。本書でも、「キャッチを受けるベテラン」であるはずの著者がものによってはやはり見事にはめられそうになるところが生々しく描かれています。無知も危険ですが、「自分は大丈夫だからだまされない」と根拠無く思うのも危険、という教訓です。
 振り込め詐欺でもそうですが、「他人から何かを巻き上げよう」とするために人が行う工夫には限りがありません。本書だけ読んだら大丈夫、というわけではありませんが、ともかく「渡る世間には鬼もいる」ことを念頭に、本書巻末の教訓一覧表を座右の銘にしておけば、被害は最小限に食い止められる……かもしれません。




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