観 察 月 日 2016.4.29.晴 21℃ 夕方9℃風速5m
観 察 場 所 山中湖村 平野
午後山中湖畔に戻る。富士山には再び雲が出て山頂より南へ
流れる。その景色を写そうとカメラを向けると、山頂付近の雲の
中に、白く輝くシロチョウを思わせる不思議な雲のある事に気
付いた。
一度宿に寄ろうと湖を離れ、草の茂る小道を行くと、白いチョ
ウがひらひらと飛び出した。始めはツマキチョウかと思ったが、
羽の先がカギ状に突出していない。と言ってモンシロチョウよ
り遥かに小さい。
「あれ何チョウですか?」と友達に聞かれ、草上に止まった所
を見て、ヒメシロチョウと解った。何年か前、山中湖を見下ろす
石割山山頂下で、撮影した事がある。
翅の開長は4cmとシロチョウの中では最も小さい。翅は弱々
しく薄く、細く先は丸い。飛び方も弱々しく、すぐ止まりを繰り返し
た。
植生はツルフジバカマで、古くは横浜等平地にも分布していたが、
植生の変化などで、現在神奈川県では三国峠(山中湖に近い)
付近に産するのみの様だ。
15時20分 飛翔と静止を繰り返すので、よく観察すると、今夜
のねぐらを探している事に気付く。
15時30分 ねぐらを決め移動しない。
16時02分 夕焼けの富士撮影の帰りに立ち寄ると、薄暗くなっ
たススキの藪に後羽の中に前羽を確り重ねて眠る.
富士山頂に 白く輝く白蝶を連想させる 不思議な雲が?
「あれ! 何チョウですか」
草の上に止まった ヒメシロチョウだ。
すぐに飛び立っては、又止まる。どこか落ち付かない。
静かな 山中湖畔!
15時30分 やっと落ち着き ねぐらに決めた。
夕焼けに染まる富士を 撮影に行く。
16時02分 うす暗くなった ススキの藪によると、翅をつぼめて眠りについていた。
★ 「ゆっくり お眠り!」 「あすの朝 又、来るからね」