足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1397 ~ 近すぎた センダイムシクイ ~

2016年05月12日 | 野鳥

観 察 月 日   2016.4.29.晴 21℃

観 察 場 所   富士吉田市 中の茶屋他

 昨日の天気とは違い、山中湖畔は抜ける様なスカイブルーが目

に沁みる。湖畔にある駐車場、その反対側には忠魂碑を中心に

ケヤキの大木が並び、枝にはヤドリギが大玉を作っている。何年

か前、ヤドリギの下を探して見たら、レンジャクに食べられた実や、

ねばつきを長く伸ばした糞を見付けた事を思い出した。

富士登山道の“中の茶屋”へ向かう。ここはマメザクラの大群落は

有名で、カラマツ林の中にある。

昨年も29日に来ているが、マメザクラが満開で、多くの人で賑わっ

ていた。林の中へ入ると静かで、林床にはヒナスミレが絨毯を作り

、カラマツの芽吹きも弱かったが、今年はマメザクラは葉桜となり

、ヒナスミレの花も既に終わっていた。花弁を落としたマメザクラ

の木には、シジュウカラ、ヤマガラの囀りで賑わい、ホバリングで

小昆虫を捕えていた。

突然頭上で、“チヨチヨビー、チヨチヨビー・・・”「鶴千代君、鶴千

代君」と、野鳥の囀りが始まった。センダイムシクイだ。カラマツ林

を見上げ、首を右に左にと振ってその方向を探ろうとしたが解ら

ない。囀りが余りにも大きく聞こえるので、「まさか?」と小声と共

に、頭上1mを覆っている低木の枝を見上げると新緑の葉の上に

鳥の影を見付けた。

顔のすぐ上に鳥の腹部が迫っている。近過ぎて困った。

山名湖湖畔 目に染みる青空。

ヤドリギの大玉 レンジャクが来たのだろうか?

昨年4月29日の中の茶屋 マメザクラ満開。

今年の4月29日 緑一色。(シオデが太く芽を伸ばし)

花弁を落としたマメザクラの枝に ヤマガラが!

”チヨチヨビー チヨチヨビー ”探すが見つからない。

すぐ頭上に センダイムシクイが!

★  「近すぎて ごめんね」 と センダイムシクイ が。