足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.930   ~ 冬になると見たくなる マヒワ ~

2011年01月07日 | 野鳥

 

 

 

 

 

日 201114 快晴 13

所 大和市 上草柳

 

キブシの藪に長いレンズを向けている人達がいた。覗いてみ

たが何も見えない。目が慣れてくると、黄色が目立つ小鳥で、

尾の先が魚のしっぽ状、そこでマヒワだと気が付いた。

 混んだ小枝の藪の中を飛び回っていたが、地上に降りて水

を飲むもの、羽づくろいをする鳥もいて、マヒワ特徴の淡い

黄色の二本すじが現れた。

 やがて、「チューン」と言う鳴き声と共に飛び立つと、そ

れは数十羽で、林の梢を巻いて姿が消えた。

 マヒワは、数十羽の群れには出会うが、間近に姿を見せて

くれない。マヒワの暮らしをより知りたくて書籍を開いて見

たが、図鑑的内容はともかくそれらは見当たらなかった。

 しかし、“鳥に出会う旅”(誠文堂新光社)“マヒワの向

こうに穂高の峰々が”の一節は心を引き付けられた。シラカ

ンバ・ダケカンバの梢を身をひるがえし、何度も実に襲撃を

掛けるマヒワの様子が描かれ、晩秋の上高地が目に浮かんだ。

 渡り着いたマヒワは、低地を通過し高地へ、降雪の頃にな

ると再び低地へと降りて来る様子が頭のなかを駆け巡った。

  

 


No.929   ~ イイギリ と ヒヨドリ ~

2011年01月06日 | 野鳥

 

日 20111、4 快晴 13

所 大和市  (泉の森)

20081月にはイイギリの実がたわわに生り、ヒヨドリ、ツグミ、

メジロが群れていたが、今年は殆どが食べ尽くされ、メジロの姿

は無かった。 

 ヒヨドリ、ツグミは30羽の群れでケヤキの梢に止まり、時折

4~5羽がイイギリの枝へ来ては、2~3粒食べてはケヤキへ戻

るの繰り返しであった。

 イイギリにヒヨドリが群れているのをよく見掛けるが、それは

何故だろう。先ずは体重に関係があるようだ。ヒヨドリの体重は

 100g程、房状の実が付く小枝に止まれるが、それより重いキジ

バト・・等では不安定になり、実を啄むのは難しい。又、イイギ

リの実は810㎜で、嘴がそれより開かなくては無理だろう。ヒ

ヨドリは約15㎜で可能だ。

 それにしても、ヒヨドリが実を啄むのを見ると、体を逆さにし、

細い柄の先に付く実を安定的に啄んでいる。そして、逆さのまま

呑込もうと嘴を緩めたら実は落下してしまうだろう。体を横向き

かやや上向きに戻してから、呑込んでいる。 

 では、体の小さなメジロは実を食べる事が出来るのだろうか。

 


No.928   ~ 元旦の シモバシラ ~

2011年01月05日 | 自然現象

 

 

 

 

 

 

 

 

日 20111、1 快晴 -4

所 瀬谷区 瀬谷

 

 今年も元旦の朝には、植物のシモバシラに氷の花が咲いた。この冬

二度目の氷の花だ。

 我が家の庭の朝6時の気温―4℃、水鉢に8㎜の氷が張り、天気は快

晴、富士大山丹沢の山並みがクリヤーに見えた。

 こんな気象条件の時に、シモバシラに氷の花が出来る。氷の幅は5㎝、

茎を50㎝も登った。

 人間の経済活動が低調になると、我々を取り巻く環境に端的に表われ、

氷の花が出来る条件と重なるのだろうか。

 昨年の2010年の元旦はと言うと、天気は快晴、気温―3℃、氷の花

70㎝も茎を登り、富士大山丹沢の山並みはクリヤーに見えた。

 一昨年2009年の元旦は、快晴で気温は0℃、氷の花は30㎝も茎を登

り、この年は、立ち枯れしていたサルビアの茎にも氷の花が出来、富

士大山丹沢は朝日に赤く染まった。 

 シモバシラの茎に出来る氷の花は、冬なら毎日出来るものではない。

庭に植栽してあるシモバシラは、自然の現象を時間と空間の中で、

表現している様にも見える。