観 察 月 日 2011、1、14 晴 13℃
観 察 場 所 大和市 上草柳
鈴なりであったイイギリの赤い実は、8日にはヒヨドリの群れに食べ尽くされていた。
以前、或る植物園でイイギリの実の中に種が幾つあるか予想してみた
事があった。形や大きさから大きな種が1個か2個と考えた人が多かったが、実を割ってみると砂粒様な細かな種がぎっしり詰まっていて驚いた記憶がある。
どこでも、イイギリの樹にはヒヨドリが賑やかに群れている。ヒヨドリがその実を食べても、細かな種がぎっしりと詰まっていて、腸内通過のみで栄養になるのか不思議に思っていた。
今回、ヒヨドリの群れが食べ尽くしたイイギリの樹の下へ行くと、無数の実が落ちていた。それを拾い集め、実の中の種の数を数えてみると、最大50個、最小27個で、多くは45個前後で、“樹に咲く花”にある平均80個程より少なかった。種子も若いのか赤紫色ではなく、多くは白鼠色であった。
実の断面は、種が少ない事もあってか果肉が厚く、鳥にとって冬の重要なエネルギー源になると再認識した。