足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1577 ~ 頭高山を歩く Ⅱ ~

2018年06月15日 | 昆虫

観察月日  2018.6.2.晴 24℃

観察場所  秦野市 頭高山

 渋沢丘陵に向かう急坂の舗装道路を歩いて行くと、前方の

路面に、ヤンマが止まっているのに気付き、立ち止まった。

 飛び立つ様子も感じないので、膝をつき、両肘も付いてトン

ボの目線でカメラを覗くと、額は青く、複眼は深山の湖を思い

出させる濃い青に“ドキッ”とさせられ、ヤンマの名が吹き飛び

出て来なかった。

 ヤブヤンマの雌の頭部の色は雄の青色とは全く違い、くすん

だ黄緑色で、幼虫時代過ごした池のある藪から遠くへは離れ

ない。

雄は活動的とはいえ、池等無い尾根道に近い、それも舗装の

路面に止まっているのはどうした事だろう。手を伸ばして見た

が飛ばないので、指先で摘まんで見たがおとなしい。翅や体

に傷跡もない。理由が解らないまま、傍らの茂みにあるヤマア

ジサイの枝に止まらせた。始めは翅を震わせ体温を上げる動

きを見せたが、静かになったので、その場を離れた。

 尾根道を行き、雑木林に入ると、ムシヒキアブの動きが目に

止まる。気になり出すと、藪のススキの葉上、低木の葉の上に、

そこにもここにも、陽の当たる場所にも、暗い日陰にも、密かに

止まっている。休んでいるのかと思うと、0~3m当たりを昆虫が

飛ぶと急発進し、捕獲すると近くの葉上に戻ってくる。

 小さな昆虫から、ハチやガ、仲間のムシヒキアブまで捕食する

恐ろしいギャング的存在に思えたのだが、どうだろうか。

前方に ヤンマが?

額は青 複眼は濃い青に ドキッ!

ヤブヤンマを放した。 

ガをもっている ムシヒキアブの一種。 

仲間のムシヒキアブを捕食中!

大型のムシヒキアブが 小さな虫を捕食。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿