観察月日 2020.2.21.晴 12℃
観察場所 座間市 入谷東 (県 座間谷戸山公園)
ここのところ、「コロナだ、若者だ、年寄りは危ない・・・・」の
言葉だけで、その実態を調べて提示しない不自然さが、気に
なって仕方ない毎日であった。命に関わる事なので、今後の
事が心配だ。
朝のみぞれが、雪になり、我が家の庭は白くなり、昼の12時
には、5cmを記録した。「座間谷戸山公園も、雪で白くなった
だろうか」急に“孵化したクヌギカメムシ”の事が心配になった。
公園のコナラの幹に着けてあった樹名板を返し、覗き込んだ
人達が、「クヌギカメムシの幼虫が」と見入っていた。
秋のある日、樹名板の裏へ、♀のカメムシムシが帯状の卵塊
を産みつけたのだろう。その卵塊の中で卵は孵り、卵塊の両脇
に並ぶようにかじり付いている。
幼虫の食草はコナラやクヌギだ。孵った幼虫は幹を数mも登っ
て開いた芽に辿り着き汁を吸う。
だがその頃は、芽は開いていない。雌は産卵の時、ゼリー状
の哺乳食を用意していたのだ。そして芽が開く頃になると、幼虫
はスタートラインを出て、走り出すのだ。
今日の雪で、幼虫は凍死しないか、木の芽は傷みはしないか、
命を繋いで行くと言う事は、大変な事なのだ。
季節外れの雪だ。
コナラの樹名板。
それを ひっくり返す。
クヌギカメムシの幼虫。