足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1700 ~ クヌギカメムシ幼虫 ~

2020年03月29日 | 昆虫

観察月日  2020.2.21.晴 12℃

観察場所  座間市 入谷東 (県 座間谷戸山公園)

 ここのところ、「コロナだ、若者だ、年寄りは危ない・・・・」の

言葉だけで、その実態を調べて提示しない不自然さが、気に

なって仕方ない毎日であった。命に関わる事なので、今後の

事が心配だ。

 朝のみぞれが、雪になり、我が家の庭は白くなり、昼の12時

には、5cmを記録した。「座間谷戸山公園も、雪で白くなった

だろうか」急に“孵化したクヌギカメムシ”の事が心配になった。

 公園のコナラの幹に着けてあった樹名板を返し、覗き込んだ

人達が、「クヌギカメムシの幼虫が」と見入っていた。

 秋のある日、樹名板の裏へ、♀のカメムシムシが帯状の卵塊

を産みつけたのだろう。その卵塊の中で卵は孵り、卵塊の両脇

に並ぶようにかじり付いている。

 幼虫の食草はコナラやクヌギだ。孵った幼虫は幹を数mも登っ

て開いた芽に辿り着き汁を吸う。

 だがその頃は、芽は開いていない。雌は産卵の時、ゼリー状

の哺乳食を用意していたのだ。そして芽が開く頃になると、幼虫

はスタートラインを出て、走り出すのだ。

 今日の雪で、幼虫は凍死しないか、木の芽は傷みはしないか、

命を繋いで行くと言う事は、大変な事なのだ。

季節外れの雪だ。

コナラの樹名板。

それを ひっくり返す。

クヌギカメムシの幼虫。