足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1672 ~ 日向のヒガンバナ ~

2019年10月04日 | 昆虫

観察月日  2019 9 20 晴

観察場所  伊勢原市 日向

 けやきの会で日向に来たが、ヒガンバナはやっと蕾が生まれ、

それを支える様に、花茎が伸び上がった所であった。

 以前、日向の棚田の秋にはヒガンバナで赤く染まり、澄んだ空

にはアカトンボが飛ぶ、長閑な農村風景があった。

 いつの頃かヒガンバナ・ブームが起き、日向の農道に観光バス

が止まり、稲刈り間近の棚田へと観光の人達がなだれ込む?場

面もあった。現在は棚田を巡る周囲の路を、ヒガンバナ探索に開

放している。

 開放された道を歩くと、今年のヒガンバナは遅れているが、丹沢・

大山に続く丘に囲まれた棚田の上を飛んだり休んだりのアカトン

ボは、昔と変わらない。

 頭の先から腹部の先まで赤いナツアカネ、夏の暑い盛りも近くの

林の木陰で見られた。やや大きく、腹部が赤いアキアカネ。ウメの木

の尖った枝先や張り巡らされた綱に止まり、大きな複眼を巡らせな

がら小さな虫を追っていた。

 棚田を終え、会では“神明橋”から日陰道に入った。私が初めて日

陰道に立ったのは、30年も前の事で、伊勢原市に縁があり何度か歩

いた。高橋から入って神明橋に抜けたが、当時は山裾の森や林を行

き、谷戸田もあり、草茂る中人の踏み跡が道を語り、歴史を感じさせ

る古道として充分であった。

 鎌倉時代、時の将軍源頼朝は娘の病平癒祈願の為、早朝五十二騎

の武将を従え鎌倉を出、高橋より日陰道に入り神明橋を出て日向薬

師に祈願、夕刻帰ったと、案内者に聞かされ、歴史の深さに感慨した。

その後「道は改修された」と聞き、今日歩いたが、道は細く荒れて、景

観は何処へやらで、残念に思った

 帰途、白髭神社の石柱にニホンミツバチが営巣、スズメバチ撃退に

出会った。

ヒガンバナは蕾であった。

棚田の周りを歩く。

ナツアカネ

棚田には アキアカネ が良く似あう。

日蔭道は 改修で変わった。

白髭神社

ニホンミツバチ 大事にしたいものだ。

★ 見事スズメバチを 撃退した。