足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1631 ~ 公園で感じた事 ~

2019年04月01日 | 昆虫

観察月日  2019.3.20.晴 19℃

観察場所  八王子市 都立小宮公園

 刈り込まれた下草の大地に、黄色く色付いたコブシの大木

が、ランドマークの様に立っていた。

 「そうだ。来年の3月、白い花で包まれる頃来よう!」意識

する訳でもなく、自然に〝言葉“が体の中を流れた。

 今、そのコブシの木の前に立っている。三本ある内の一本

は満開、大きく枝を広げ、広げた枝先は地面に届いている。

 「花弁は白だけかと思ったら、紅い筋模様が付いていてキレ

イ」「いい匂いがするわ」花が顔のすぐ前にあるので、自然に

呟きが出て来る。

 ヒヨドリが3羽飛来し、吸蜜するのかと思ったら、蕾を嘴で突

き、細く切っては食べ始めた。落ちて来た蕾を口に含んで見た

ら、苦い味がした。青空に映えるコブシを後にして、散策路の

坂を下る。

 道のすぐ脇に、ヤマザクラの大木があり、「ニホンミツバチの

巣があります。だいじにして下さい」との内容の“案内板”が掛

けてあった。サクラの幹に溝があり、腹部に黒い筋があるニホ

ンミツバチが出入りしている。道からでも巣の入口が見え、見

張りをしている蜂が外を向き警戒しているのが解る。“あの有

名なキイロスズメバチの襲撃等外敵の見張りをしているのだ。”

 「ハチは何故刺すのか」彼らが何よりも怒るのは、巣をいじる事、

叩く事、壊そうとする事等、強いショックを与える事と言われている。

 ミツバチと言えばセイヨウミツバチを連想されてしまうが、日本

には古来よりニホンミツバチが棲息、利用していた事が史実の中

にある。江戸、明治以来、ニホンミツバチは西欧の波に押し切られ、

日本人が忘れかけた種と言え、自然観察で取り上げたいポイント

の一つだ。ここ小宮公園には、それが自然の中に、自然の形で

展示されている。

 2018.11.29.小宮公園のコブシの木の下で。

今、コブシの木の下に立っている。

コブシの木の下から見上げると。

ヒヨドリが蕾を・・・・・・・。

ヤマザクラの大木に ニホンミツバチの巣が・・・・・・・。

道から 巣の入り口が見え 見張りの働きバチが・・・・・・・・。

★ 小宮公園には 自然の中に、自然の展示が・・・・・・・・。 私は感銘を受けた!