足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1357 ~ メハジキ と ススキ の世界 ~

2015年10月07日 | 昆虫

観 察 月 日  2015.10.02.強雨 27℃  (記す)

観 察 場 所  清川村 宮が瀬

 8月4日 晴 32℃ 陽射し強く暑い。

 小中沢林道の山側の端は、山の斜面から崩れ落ちる土が積もり、

そこに根を下ろし、いつの頃からかメハジキが目立つようになった。

夏の頃には赤紫の口びる状の小さな花を付け、昆虫のエネルギー

スタンドだ。

 穂には早いススキの葉陰を覗くと、セスジツユムシがリラックスし

て昼寝をしていた。

 9月29日 曇一時小雨 24℃ 涼しい。

 “ 晴れ! ”と言う予報が外れ、小雨がパラパラ降って来た。

 夏の頃、赤紫色の小さな花を付け、昆虫達で賑わっていたメハジ

キも、種子の充実にエネルギーを注いでいる。斜めになった茎に

1㎝程の小さな昆虫が目に止まり、ルーペで見ると、何と!頭が

上へと反り返りながら ずずっと伸びている。その異様な形から

“天狗“の名を貰った”テングアワフキ“だ。どうしてこんな体形を

選んだのか、本当に不思議だ。

 夏を盛りのメハジキから、秋のステージへとバトンを受けたのは、

ススキだ。風に揺れる穂も、ルーペで見ると、羽毛を付けた種子の

クサリだ。まだ旅立ちには早いが、おくての株は、花を付け雄蕊の

葯を揺らしている。

 半分黄葉した葉を見ると、アミガサハゴロモがいた。翅の質感か

らつい虚無僧が頭に浮かんでしまう。セミに近い仲間だ。

 人の背丈よりも高く伸びたススキの穂先が気になって、望遠レン

ズでピントを合わせると、カンタンの雄がアンテナを伸ばしたその

先に、雌がいた。

 傍らのススキの茂みから、「ル ル ル ル ・・・・」とカンタンの優し

い鳴き声が聞こえてきた。

8月4日 メハジキ

昆虫に人気 (キチョウ)

ススキの茂みで 昼寝 (セスジツユムシ)

9月29日 メハジキ

メハジキの茎にいる 黒い虫が気になった?

テングアワフキだ!

奥手のススキは 花盛り

葉に アミガサハゴモロ

ススキの穂を見たら カンタンがデート中!

                                     ★ 秋を探そう 歩こう!