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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1475  ~ ルリビタキ他で楽しむ ~

2017年03月14日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.3.8.晴 10℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 池の水を微生物が春色に染め、その水面から剣状の緑の

葉を一斉に覗かせたのはショウブだ。以前、アメリカザリガ

ニが心解らぬ人に依り池に放たれてから、殆どの水生植物

が食害された中で、ショウブだけは元気だ。端午の節句に

楽しむあの漢方薬的香りが、アメリカザリガニには苦手なの

だろうか。 

 池の奥、ショウブの群落の向こうを瑠璃色の鳥が帯を引く

様に飛んだ。「カワセミか?」よくいる場所なので頭の中にそ

の絵が浮かんだが、止まった鳥はルリビタキの雄であった。

池の端の浅瀬で、土や落葉をつつき、虫か種を食べる動き

を見せる。池に立っている枯れ木、板、蔓、土壌、何度も場

所を変えながら、随分長い時間池に留まった。

 その間にキセキレイが水浴び、シロハラがゆっくりとした歩

きで落葉返しをしながら通り過ぎる。突然2m前の藪にヤマ

ガラが現われ、逆立ちしながら池の水を飲む。谷戸を離れ丘

に上がると、早生のサクラがストロベリー色に開き、ヒヨドリと

メジロが吸蜜に訪れ、枯れ木を叩く音に気を傾けると、コゲラ

の雄が頭の紅色の印を時々覗かせながら、虫探しのドラマー

に余念がない。

 野鳥に誘われながら昼までの2時間、センターの観察路を

歩いて、自然散策と楽しんだ。

春色の池に ショウブが水面に。「あれ、カワセミか!」・・・・・

ルリビタキの雄だ!

ここが気に入ったのか 池から離れない。 

シロハラが 落ち葉返しをしながら通り過ぎる。

突然 ヤマガラが池の水を飲みに。

コガラが 枯れ木を叩く。

雄の印を ちらっと覗かせる。

 

早生のサクラに やって来たメジロ。

★ 春ですねー。

 

 


No. 1474  ~ メジロたちの冬~春 ~

2017年03月09日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.3.7.晴 11.1℃

観 察 場 所   横浜市 

 庭にやって来る野鳥たちも、冬を生き抜くためには、相当

厳しいらしい。特に今年生まれた鳥にとっては、ことさら冬

を乗り越すのが大変だと言われる。我が家では、冬の間

ミカンを輪切りにしてメジロに与えている。

 よく聞く話では、「鳥は 早起き」と言われているが、ミカ

ンの取り換えに気を付けて見ていると、そうでも無さそうだ。

 12月中の日の出の時刻は、6時32分~6時50分で、私

は日の出と共に起きようと努力しているが、まだメジロは

ミカンにやって来ない。12月17日に見ると、晴 朝-2℃氷

・霜あり、日の出6時44分、メジロがミカンにやって来たの

は8時07分で、庭一杯に朝日が差し込んだ頃であった。

我が家のメジロは思っていたより「ねぼう?」の様に思える

のだがどうだろうか。

 そして、2羽で交代しながらミカンを食べ、どこかへ飛んで

行く。野鳥は飛翔する動物なので、我々人間とは違い腹一

杯にまで食べ「もう、動くのはいや!」と言う食べ方はしない。

 一日に何回か訪れ、夕方ミカンに来るのを止めるのかを

見ていると、薄暗くなる前には大体切り上げるようだ。

 12月15日晴10℃(日没16時30分)だと、16時00分頃

ミカンを食べるのを止め、2羽が揃ってウメの枝に移り、体

を寄せ合って止まり、仲良くひとしきり羽づくろいをする。

16時20分2羽が揃って飛び立ち、庭の片隅のゲッケイジュ

の中へ入った。

 3月になり、庭のブンゴウメが咲き始めると、メジロは花を

訪れるのに忙しくなった。

輪切りのミカンに メジロのつがいが 揃ってやって来る。

12月17日8時07分朝日を浴びてやって来た。

2羽揃ってくるが 一緒にミカンに来て食べない。一羽は見張りをしているのだろうか。

12月27日朝 強雨の中やって来た。 映像もにじむ程の雨だ。

 12月15日 薄暗くなる前に食べるのをやめて、羽付くろいを始めた。

3月 ウメの花が咲き始める。 「どの花にしようかな。」メジロの頭は180度回転する。

 花咲く木を 廻って行くのは忙しい。

★ メジロは 曲芸師。自由自在だ。


No. 1472  ~ カヤクグリがコケを ~

2017年02月27日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.2. 15.晴 4℃~9℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

10日(金)には20cmの降雪があったと聞いた。

 林道に入ると日陰には結構雪が残り凍結していたが、チェーンス

パイクを付ける程でも無く、サクサクと靴が潜って気分がいい。

 道の中程は人の足跡が重なるが、道の端には、ウメの花模様の

足跡が続く。大きさからテンだろうか。又、小鳥の足跡が草に生え

る土から雪の上へと続く。シジュウカラが餌を探して歩いたのだろ

うか。

 「今日も小鳥の鳴き声が聞こえないね」とRさんに愚痴を言いなが

ら行くと、林道は暗い日陰で、山側は略直角にコンクリートブロック

が積み上げられ、コケが生し、路上には一面雪が残っている所に差

し掛かった。前方を見ると、大型の三脚、太く長い望遠レンズ付け何か

を狙っている人がいた。ところが、レンズの方向は地上近いブロックの

側面なのだ。Rさんがその壁面を双眼鏡で見ているのだが、「コケ以

外何も見えない」と言う。

 始めは、「レンズのテストでもしているのか」「それにしても変だ」と思っ

たその時、何回かシャッターを切る音がした。不思議に思ってRさんが

そっと聞くと、「カヤクグリがいるでしょ」「コケを食べているでしょう」と言

われ、私もカメラを向けて見ると、3羽のカヤクグリがレンズに入った。

 カヤクグリは今までも、夏の北アルプスを歩いた時、ハイマツの中で

何度も出会っている。それが、壁面のコケと土に体色が融け込んで、そ

の気にならないと見えないのだ。それにしても、直角の壁面に体を支え

るため、左足を下へ伸ばし、尾羽も下へ伸ばし使っている。双眼鏡を目

にしていたRさんが「コケの間を突いて、種子も食べているのでは」と呟

く。カメラでそれも追う。

宮が瀬では初めての雪歩きだ。

林道の端には ウメの模様の足跡が。

小鳥の足跡が じぐざくに続く。

暗い壁面に向かって 何を狙っているのだろう。

壁面を見ると カヤクグリがいた。首を伸ばして コケを突く。

コケを加えて。

コケの間から 種子を探し出す。

カヤクグリの 意外な面を見る事が出来た。

★ 仲間のWさんとも 偶然お会いして 帰路に。


No. 1471 ~ 2月の玄倉 ~

2017年02月24日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.2. 12.晴 6℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 玄倉で車を降りると、気温は0℃で冷たい。風は無く丹

沢湖の湖面には、雪の富士がくっきりと写っている。

 ジョウビタキの雄が飛来し、杭の上に止まる。尾を振る

仕草に「可愛い」の声があがる。

 今日は丹沢湖の対岸の日だまりの路を散策する。車が

通る道なので、鳥に気を取られていると危険だ。互いに声

を掛け合う。

 「こんな所にフデリンドウが・・」誰かが叫ぶ。と、みんなが

集まって来た。道路は舗装されているので、普通であったら

植物は生きられない環境だ。それもフデリンドウだから、み

んなの驚きの声も大きい。道路際のコンクリートをコケが覆

っている。そこに着地したリンドウノ微細な種が、発芽成育し

たのであろう。“土の無い場所に植物が定着する第1歩は

コケの進出だ”が解るサンプルだ。

 道路の山側には、オニシバリが点々とある。「蕾があるね」

「大きく膨らんでいる」「これは雌株だ」と寄っては覗き、早春

を楽しませてくれる。

 今日も鳥の影は薄く、写真に撮れたのはエナガ、カワラヒワ、

マガモ、カイツブリ、キンクロハジロだ。

 「鳥が少なかった分、鳥の巣が幾つも見つかったね」と誰か

が呟いた。花芽の膨らんで来たサクラの高い枝に、メジロの

空巣が揺れていた。

 「今年の丹沢湖では、オシドリを見無い」と、独り言を言いな

がら、仲間の“八ヶ岳自然フュッテのブログを開けて見たら、

清里湖にオシドリが集まっている様子が載っていた。

丹沢湖は 晴れて風もなく静かだ。

ジョウビタキ ♂ 尾を振るしぐさが「カワイイ」

こんな所に フデリンドウ が!

オニシバリは 早春の楽しみ!

サクラの 高い小枝に メジロの巣が揺れる。

エナガ そろそろ巣造りかな。

カワラヒワは 賑やかに。


  No.1466  ~ 弁天の森を歩く ~

2017年02月01日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.1.26.晴 5℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (弁天の森)

 今朝、庭の温度計はー4℃を指していた。

 今日はRさんが同行してくれると言うので、大山裾深く入る弁天

の森へと向かった。途中、林道の表面が厚く氷に覆われている所

にぶつかり、転倒に注意して渡り終えると、道路舗装の僅かなひび

割れから染み出した地下水が流れ、この寒さで出来たものであっ

た。道路脇の土には、10cm程の霜柱が立ち、日中も融けない。

 ヤマガラの声がして、アブラチャンの枝に姿を見せ、落葉だまり

に降りては小さな種子を拾い、枝へ戻り突いている。

 再び静寂に包まれ、歩いている自分の靴音だけの世界になった。

野鳥の声まで凍りついた様な静けさだ。

 林道脇の渓谷を覗くと、横倒しになったヤブツバキの幹に、音も

なくルリビタキの雄が現われ、すぐに飛び立った。一回シャターを

切るのがやっとだった。その後は鳥の気配にも会えず、神奈川の

自然はこんなにも静かでいいのか心配になった。

 鳥が出ないので、午後の時間が余り、帰路センターに立ち寄る

事にした。フィールドに降りると、ルリビタキの雄が迎えてくれた。

ここも低温続きの様で池沼は、凍り付いていた。

 「氷上にルリビタキの雌が」とRさんに言われてレンズを向ける。

「隣の池にはルリビタキの雄がいますよ」と続けて言われ、カメラの

向きを変えたが、どうするものかと迷った。ルリビタキの雄も雌も、

氷上に舞降りたり、すぐに飛び立ったり、その繰り返しが何時まで

も続き、氷上バレーを見ている錯覚に落ちそうだ。目を開いて見る

と、氷の上に点々と種が落ちているのに気付いた。ルリビタキは

“ラッキー”とばかり、それを啄んでいるのだ。カメラのバッテリー

切れで終了とした。

ひび割れから漏れた地下水が 一面の氷。

シモバシラも溶けない。

ヤマガラが落ち葉の中から 種を探す。

音もなく ルリビタキの雄が・・・。

センターでは、ルリビタキの♂が 迎えてくれた。 

低温続きで池沼は凍っていた。

ルリビタキの♀が・・・・。

ルリビタキの♂も・・・・。

★ いつまで達ても 終わらず、カメラのバッテリーが切れても、まだ続いている。