観 察 月 日 2017.3.8.晴 10℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
池の水を微生物が春色に染め、その水面から剣状の緑の
葉を一斉に覗かせたのはショウブだ。以前、アメリカザリガ
ニが心解らぬ人に依り池に放たれてから、殆どの水生植物
が食害された中で、ショウブだけは元気だ。端午の節句に
楽しむあの漢方薬的香りが、アメリカザリガニには苦手なの
だろうか。
池の奥、ショウブの群落の向こうを瑠璃色の鳥が帯を引く
様に飛んだ。「カワセミか?」よくいる場所なので頭の中にそ
の絵が浮かんだが、止まった鳥はルリビタキの雄であった。
池の端の浅瀬で、土や落葉をつつき、虫か種を食べる動き
を見せる。池に立っている枯れ木、板、蔓、土壌、何度も場
所を変えながら、随分長い時間池に留まった。
その間にキセキレイが水浴び、シロハラがゆっくりとした歩
きで落葉返しをしながら通り過ぎる。突然2m前の藪にヤマ
ガラが現われ、逆立ちしながら池の水を飲む。谷戸を離れ丘
に上がると、早生のサクラがストロベリー色に開き、ヒヨドリと
メジロが吸蜜に訪れ、枯れ木を叩く音に気を傾けると、コゲラ
の雄が頭の紅色の印を時々覗かせながら、虫探しのドラマー
に余念がない。
野鳥に誘われながら昼までの2時間、センターの観察路を
歩いて、自然散策と楽しんだ。
春色の池に ショウブが水面に。「あれ、カワセミか!」・・・・・
ルリビタキの雄だ!
ここが気に入ったのか 池から離れない。
シロハラが 落ち葉返しをしながら通り過ぎる。
突然 ヤマガラが池の水を飲みに。
コガラが 枯れ木を叩く。
雄の印を ちらっと覗かせる。
早生のサクラに やって来たメジロ。
★ 春ですねー。