亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

週初からサプライズ

2012年07月16日 23時11分04秒 | 金市場
今週の注目イベントおよび指標の最右翼は17、18日に上院下院の両方で行われるバーナンキFRB議長の議会証言となる。足元の環境から誰が考えても、そう指摘するだろう。しかし、日本時間の今夜9時半に発表された米6月の小売売上高は結果的に注目点として浮上した。前月比0.5%の予想外のマイナスに。サプライズとなった。月初に好調な自動車販売の台数が発表されたが、市場予想はこの自動車部門の好調さを映しプラス0.2%の予想となっていた。

その前の時点での関心はドイツ憲法裁判所での審議に時間が掛かる見通しが強まったことで7月発足の予定が大幅に遅れそうなESM(欧州安定メカニズム)などユーロ圏情勢にあった。ESMは9月以降までずれ込むとの見通しもある。そうなると金融支援やもともと意見が割れている国債の買い支えなども、しばらく宙に浮くことになる。この対応策の要が不透明となる中で、欧州時間にはユーロが売られ、金は売りが先行していた。しかし、この小売りのデータで金は盛り返しているが、持続力はどうなるか。ドル円は78円台に入っている。ガソリン価格の低下が、個人消費にプラスとはされていたが、今回の結果はそれも怪しくなっていることを示す。

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