亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

トランプよりマーケットに縛られるFRB(FOMC)

2019年07月31日 20時45分07秒 | 金市場
さてさて、またまたやってきましたFOMC。6週間に一度の割合での開催につき、あっという間に次の会合がやって来る。しかも今年から毎回、議長の記者会見付きとなったことで、政策変更の可能性がどの会合であっても不思議ではなくなったことが特徴。これまではFOMCメンバーの経済予測と議長記者会見は3、6、9,12月の(いわば)節目の会合に限られていたので、声明文の発表だけでなく説明を尽くせる記者会見付き会合に . . . 本文を読む
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本日は、夜22時からのBS7(BSテレ東)の生番組「日経プラス10」

2019年07月30日 19時47分11秒 | 金融市場の話題
週末から私事にて和歌山の方に出ており、更新が滞りました。本日3時頃に東京に戻りました。 本日は、夜22時からのBS7(BSテレ東)の生番組「日経プラス10」に出演いたします。 金価格についての特集で、20分ほどになるかと思います。 ここに書いてきた内容も多いですが、ご覧ください。 いつもながらの直前告知、失礼!! 間もなくスタジオに向かいます。 . . . 本文を読む
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逆相関性薄れるNY金とDXY(ドル指数)

2019年07月25日 23時22分57秒 | 金市場
欧州発のニュースが注目を集めた。 伝えられているように英国ではボリス・ジョンソン元外相が新首相に就任した。「10月31日に欧州連合(EU)を離脱するという約束を果たす」とテンションは高い。EU側と新たな合意を結ぶとしているが、それができないならハード・ブリグジット(合意なき離脱)だと息巻く。ただし、与党保守党内でも親EU派の議員も多く、強硬的な離脱には内閣不信任案の採決に持ち込み、阻止する構えと . . . 本文を読む
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高値保合(もちあ)いの中、金ETFの残高増加

2019年07月23日 23時38分00秒 | 金市場
週明けの市場は主要な経済指標の発表のない中で金市場のみならず株式、債券、為替市場と横断的に模様眺め、動きの鈍い1日となった。金市場はアジアからロンドンさらにNYの通常取引、その後の電子取引の時間帯を通し、先週末の終値付近での小幅な値動きに始終することになった。23日のロンドンの早朝には1414.60ドルまで売り込まれたが、下げはそこまで。以降は押し目買いが入り、値を戻すことになった。わずかにプラス . . . 本文を読む
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今週も注目指標、イベントは多い

2019年07月22日 23時45分52秒 | 徒然(つれづれ)
次のFOMC(連邦公開市場委員会)が、早くも来週に迫ってきた。先週はFRB高官が入れ代わり立ち代わり政策方針について自身の意見を口にしたことで、その都度市場は反応を示すことになった。地区連銀総裁よりはFRB執行部(理事)やそれに近い人の発言は市場の格好の材料となった。それも19日まで。今週はブラックアウト。本番の会合に影響を与えぬよう発言自粛期間に入る。 その代わりというと語弊があるかもしれない . . . 本文を読む
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NY金、過熱感なき戻り高値の更新

2019年07月19日 23時08分41秒 | 金市場
18日はNY連銀のウィリアムズ総裁の講演内容が相場を刺激した。低金利下では経済の悪化が明らかになってから対応しても後手に回る、したがって予防的な対応が必要というもので、昨年の秋ころから指摘されていたもので、目新しさはない。ただ、今月に入って以降、発表されている米国の経済指標に強気のものが増えている中で、月末のFOMCで利下げに向かうには、何か掲げるものが必要だった。パウエル議長は、加速しないインフ . . . 本文を読む
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炭鉱のカナリア

2019年07月18日 21時05分52秒 | 金融市場の話題
17日のNY金は、あれやこれや買い材料を搔き集めたような状況で結局、通常取引終値で7月3日の水準を超え1423.30ドルで終了。2013年5月14日以来となる戻り高値の更新となった。高値の更新が静かに進んでいるのが今回の上昇相場の特徴と言える。もっとも、NY金は1350ドル程度を下値にした調整があっても不思議はなかったものの、それもないままに推移していることになる。 ここまで続いてきた株高を正当 . . . 本文を読む
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“ITバブルの仕上げ”につながった1990年代末を思い出してしまう

2019年07月17日 20時30分59秒 | 徒然(つれづれ)
16日はWTIなど原油価格が急落した。イラン側が話し合いに応じる用意があると米国に表明したとのポンペオ(国務長官)発言が伝えられ、緊張緩和が売り材料とされる。イランとの協議に大きな進展があったとのトランプ発言があったとも伝えられた。イラン情勢については、米国、イラン双方、とりわけ米国サイドに戦争をしたい向きはいるのは確かだろう。あるいはイスラエルのように利害関係者の中にも戦争を目論む動きはある。盛 . . . 本文を読む
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戻り高値更新を前に足踏み状態のNY金

2019年07月16日 20時25分38秒 | 金市場
方向感はないもののNY金の高値保合いが続いている。終値ベースで1420.90ドルを超えれば2013年以来の戻り高値更新となるが、先週は超えられなかった。米債利回りの低下が一巡したこともあろう。しかし、下値も固い。 週明けは中国の4-6月期GDPが前年同期比で+6.2%となり1992年1-3月期以来27年ぶりの数字に低下したとの話が注目されたが、これは市場予想の範囲内のこと。むしろ同時に発表された . . . 本文を読む
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予想以上にハトだった議長証言、水準を切り上げるNY金

2019年07月11日 21時05分26秒 | 金市場
7月10日のNY金は、NY時間の通常取引入り後から水準を切り上げることになった。きっかけは、この日の午前10時から予定されていたパウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での証言、冒頭の経済分析と政策の見込みに関する草案が公表されたことだった。 今月末のFOMCでの利下げを示唆する内容として市場は受け止め、買い優勢の流れに転じたことによる。そして実際に議長の証言とその後の議員との質疑応答は、そ . . . 本文を読む
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