ユーロ圏ではギリシャ議会の採決で緊張状態がひと段落する動きと同時進行で、民間の金融機関が保有するギリシャ債の乗り換え(ロール・オーバー)を巡り、政府サイドと金融機関の話し合いが進められている。
ポイントはあくまで強制ではなく債権者(金融機関)からの自発的な申し出に沿った行動にするという部分にある。債務の再編に関連するものは、どんなものでも部分的であれデフォルトにあたるという格付け . . . 本文を読む
注目のギリシャの緊縮財政案が先ほど賛成多数で可決したようだ。メディアはゼネストの様子や、いかに国民の間で人気のない政策かということをTVカメラ前で訴える人の映像を流していた。内閣の信認決議に続き、第2のハードルを超えたが、次はその実行となる。500億ユーロの規模で考えているとされる国有資産にしても、そもそも民営化や売却可能な資産の現時点での見積もりは予定額に達しないという見方もあるので、計画どおり . . . 本文を読む
ギリシャでは3日間の予定で緊縮財政案の審議が始まっているが、同時にゼネストで公共交通機関や空の便も止まり港湾労働者と医療従事者、自治体職員もストに参加していると報じられている。電力最大手なども1週間前からスト決行中で全国で停電が発生しているとのこと。こちらは民営化(つまり政府保有株売却で資金調達)に反対する労組のスト。問題はこうした労組を出身母体とする与党議員の中に、民営化反対から反対票を投じる議 . . . 本文を読む
NY金は週末に一時先月5月20日以来となる1500ドル割れ。引けでかろうじて1500ドル大台は維持した。ギリシャ国債をはじめ(市場が恐れるシナリオだが)ユーロ圏重債務国の国債を保有する金融機関の健全性へと市場の不安心理は広がり、株式その他が値下がりする中で、現時点でも高値を保っている金がファンドの益出し対象となっている。
週末は前の週にイタリアの格下げ検討を発表したムーディーズ・インベスターズが . . . 本文を読む
金価格は7連騰の後に結局急落状態となった。「先高期待」というプレミアム部分が結果的にFOMC後の材料出尽くし・・・というよりも手掛かり難で剥がれることになった。ここからは現時点での“妥当価格”を探ることになる。昨夜のNY引値は、結果的に連騰開始時の6月14日の価格水準に戻ったことになる。株も含め全体が急落する中で史上最高値圏の1550ドル近辺で十分に利が乗っている金も取りあ . . . 本文を読む
さてFOMCだが、取り建てて特記事項はなかった・・・・・というより、当面FRB自体が様子見のスタンスとなった。景気回復の減速を認め「イライラするほど遅い(frustratingly slow)」という記者会見での表現も月初のアトランタでの講演の際と同じだった。デフレ傾向が鎮静化してきたので、量的緩和もいったんは終了という観点もすでに表明済み。ここからは財政に余裕の無くなったこのタイミングでのQEⅡ . . . 本文を読む
夕刻のNHKニュース。ギリシャのパパンドレウ政権の「信認案は賛成多数で可決」という題字で報道していた。確かに賛成多数だが、内容は定数300に対し賛成155、反対143、棄権2という僅差だった(一院制)。パパンドレウ政権が提出している中期財政再建計画に対し与党内からも反対の意見が出ていたことから、造反票が不信任に回れば信認されない可能性があった。結果は、与党議員は全員賛成に回ったことで波乱は避けられ . . . 本文を読む
結局、ギリシャ支援はギリシャ国民の手に判断が委ねられた。現時点で財政緊縮策を拒否することは、すなわちデフォルトが時間の問題ということになる。各国金融当局は厳戒態勢でウォッチしている状況だろう。
さてFOMCが始まる。
米国については、そもそも07年以降のバランスシート調整は「米国だけは別」ということはなく、長引くと見ている。金融財政双方から対応策が打たれる度に回 . . . 本文を読む
週末のニュースでウォール・ストリート・ジャーナルがロシアの大統領首席経済補佐官の談話を載せていた。外貨準備に占める米国資産のシェアを落としてきたし、これからも落とす予定というものだった。実際に米国債は2010年10月の1763億ドルからこの4月には1254億ドルに大きく減っている。ロシアの外貨準備は、5280億ドルで中国、日本に続いて3位の水準。いつの間に5000億ドルを超えていたんだ??という感 . . . 本文を読む
今夜、名古屋から東京に戻った。本日は日曜日につき先週ということになるが、週初めは大阪、高松、週末は都内から名古屋とたまたま出張が重なった。
週初めの大阪はタイガースが甲子園にいたので、チケットを確保しようとしたが日ハム戦2戦目はとうに売り切れ、やはりダルビッシュの先発試合だった。かなり前から決まっていた出張ではないので確保できた14日の席は、いうならば甲子園のボードに向かって左隅。3塁側アルプス . . . 本文を読む