亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

過ぎ行く荒れた22年

2022年12月31日 19時28分26秒 | 金市場
22年最後のNYコメックスの通常取引(清算値)は1826.20ドルで終了となった。終値としては直近の高値更新で6月24日以来6カ月ぶりの高値となる。1年を終えて年足は2.40ドル、0.13%安ということになった。日銀が年明け1月に物価見通しを引き上げるとの見方が流れ、ドル円が一時130.78円まで売られ131.12円で終了。ユーロドルも1.0702とこのところの高値で終了。それを映してドル指数(D . . . 本文を読む
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2023年、NY金(ゴールド)の見通し

2022年12月29日 19時54分59秒 | 金市場
日本国内は年末正月ムードに移行しており、すでに正月休みに入っている人も多いだろう。こちらも国内関連はほぼ終了しているが、NYが開いており動きはチェックする関係で、厳密にはこの週末の3連休といったところ。   先週は11月の米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)の中で、変動の大きい食品とエネルギーを除いた「PCEコアデフレーター」が、市場予想値を下振れた場合には、NY金は「FR . . . 本文を読む
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NY金上昇に中国要因浮上 

2022年12月28日 20時54分41秒 | 金市場
クリスマスの連休明け12月27日のNY金価は続伸では前週末比18.90ドル高の1823.10ドルで終了。ドルがユーロに対して弱含みに推移する中で、中国政府が週明け26日、新型コロナ対策の一段の緩和方針を示したことが、同国の実需を刺激するとの見方が買い手掛かりとされた。確かに、同じ材料で27日は中国の石油需要が上向くとの期待から、米WTI原油が一時81.18ドルと約3週間ぶりの高値まで上昇する局面が . . . 本文を読む
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再び1800ドル割れ、PCEコアデフレーター待ち

2022年12月23日 20時56分07秒 | 金市場
12月22日のNY市場。朝方発表された米国経済の底堅さを示す指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが予想よりも長期化するとの見方が高まった。ドルがユーロなどの主要通貨に対して買われる場面があり、金市場では売りが膨らんだ。ただし、ドル高の動きはさほど強くなかった。しかし、結果的にNY金の通常取引は、前日比30.10ドル安の1795.30ドルで終了。 NY時間に同時進行で進んでいたのが、株 . . . 本文を読む
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PCEコアで1850ドルを試すNY金

2022年12月22日 18時12分54秒 | 金市場
21日のNY金は横ばいで終わった。NYコメックスの通常取引は前日と同じ水準の1825.40ドルで終了。NY時間外のアジアからロンドンの時間帯は売りがやや先行。対してNY時間は買いが先行する流れとなった。ただし、いずれも6カ月ぶりの高値水準の1825ドルを挟んだ値動きで、NYの昼前に1833.80ドルの高値を付けたものの、維持できずに終了した。   日銀が前日に長短金利操作の上限金利 . . . 本文を読む
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下値を探るドル

2022年12月21日 22時03分47秒 | 金融市場の話題
昨日20日のNY金は、反発ということになった。NY時間外アジア時間の日銀サプライズで対円でのドルの急落が他の主要通貨にも広がり、一時はドル全面安状態になったことで起きた金市場での買い優勢の流れは、そのままNY時間にも引き継がれた。 ドル指数(DXY)は取引開始時の104ポイント台後半から1ポイントほど下落し、ファンドの金買いを促すことになった。その後の時間帯には、俄かに表れた新たな流れへの警戒か . . . 本文を読む
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日銀サプライズ、世界金融本格引き締めモード

2022年12月20日 22時40分58秒 | 金融市場の話題
本日は何といっても日銀(Bank of Japan、BOJ)の金融政策決定会合。まったく無風が想定されており、ノーマークだった。結果は報じられているように、緩和策を修正するサプライズとなった。   長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を一部見直し、長期金利(10年債利回り)の許容変動幅をこれまでの上下0.25%程度から同0.5%程度に拡大することを決めた。早い . . . 本文を読む
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NY金 年末に向け高値追い

2022年12月19日 19時48分36秒 | 金市場
さて先週末のNY金は前日比12.40ドル高の1800.20ドルで終了した。ここで前日15日の30.90ドル安、1787.80ドルで引けを「金市場からの資金逃避の売りでなく、cash-out 、資金捻出の対象になったということだろう。押し目がどの程度入るか注目としたが、変わりなし」と書いたが、そのような顛(てん)末になった。 心理的な節目1800ドル超を維持するとともに、テクニカル上の重要ポイン . . . 本文を読む
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23年NY金は山場が2回のイメージ

2022年12月16日 20時35分52秒 | 金市場
昨夜は締め切り原稿の関係で遅めの更新となったが、更新時点までのNY金の安値は1782.00ドルだったが、その後NYの通常取引およびその後の時間外と、この水準を下回ることはなかった。通常取引の終値は前日比30.90ドル安の1787.80ドルで、時間外取引もほぼ同じ水準で終了した。   昨日は結局、米国株式の大幅安に象徴されるリスクオフ・センチメントの広がりの中で、昨夜の時点でドル指数 . . . 本文を読む
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FOMC翌日のNY金の押し目   

2022年12月15日 21時56分41秒 | 金市場
総じてタカ派的と受け取られた今回のFOMCだが、その割に現地時間14日のNY市場の反応は、いろいろあれ限定的なものだった。   本日の午前、自分自身も 「FOMCの結果が判明する直前のNY金は1820ドルをやや上回る水準で推移していたが、結果が伝わると10ドルほど急落状態となり、1810ドル台前半の水準を細かく上下動した後に1806.20ドルまで売られ、結果的にこの日の安値とな . . . 本文を読む
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