5月10~11日の日程でスイスのジュネーブで開かれた米中初の高官レベルでの関税交渉は、週明けの本日早朝に双方手ごたえありというニュアンスで伝えられたことで、一定のリスクオン気運が広がっていた。「大きな進展」があったとしたのはベッセント財務長官だった。このところ米国サイドからの情報はトランプ大統領は別格として、ベッセント財務長官ですら希望的観測的な発言が増えていたので、この発言は引き気味に受け取って . . . 本文を読む
4月24日のNY金は3営業日ぶりに反発。前日23日に通常取引終値ベースで前日比125.30ドル3.66%と今年に入っての最大の下げを見せただけに、さすがに安値拾いの自律反発となった。通常取引は前日比54.50ドル高の3348.60ドルで終了。前々日までの株安、ドル安、米債安のトリプル安の波乱の市場に再び危機感を抱いたベッセント米財務長官による米中貿易交渉に対する楽観的観測の流布は、功を奏した。トラ . . . 本文を読む
4月22日のNY金は反落した。
時間外のアジア時間から3400ドル台に駆け上がった前日の余勢を駆る形で、一気に3500ドル超と連日の史上最高値更新となったものの、買い一巡で上昇モメンタムが失われると売り先行の流れに転じた。
ロンドンさらにNY時間を通して売り優勢の流れが続き、目立った反発もなく水準を切り下げながら相場は進行した。NY午前の中頃には3450ドル割れに。さらに終盤には一時3400ド . . . 本文を読む
3連休明け4月21日のNY金は大幅反発し史上最高値を更新。イースター休暇前の先週後半にかけ伝えられていたトランプ大統領によるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を非難する発言は、週明けにさらにトーンを強め、金融市場の警戒感を一気に高めることになった。
欧州市場が未だイースター休暇中の21日の米金融市場では一時は沈静化していた米債売りが活発化し、ドル安と共に米株売りも勢いを増し、 . . . 本文を読む
4月16日のNY市場の金価格は大幅に続伸した。米通商政策の不確実性が継続する中で、トランプ大統領が関税賦課の前段階として、半導体および医薬品の輸入が国家安全保障に及ぼす影響につき調査を命じたと報じられた。また激化する米中貿易摩擦の解決に向けた交渉を開始するには、中国側からの接触が必要だとの見解を示した。しかし、水面下での交渉は行われているものと見られるが、中国側も強硬な姿勢を崩しておらず、沈静化の . . . 本文を読む
先週末にかけて大きく水準を切り上げ3250ドル前後に達したNY金。11日までの3営業日で254.40ドル、8.5%もの急騰相場となっただけに、週明け14日こそ利益確定の売りに反落したが、15日にはさっそく反発の動きをみせた。
トランプ大統領が仕掛ける関税戦争には沈静化の兆しがほとんど見られていない。
週明け早々に欧州連合(EU)は米国と貿易交渉を行ったが、意見の相違を埋められず、ほとんど進展は . . . 本文を読む
4月10日のNY金は、連日の大幅上昇で3営業日続伸した。通常取引は前日比98.10ドル高の3177.50ドルで終了した。
ベッセント米財務長官が主導する形で発動が90日間停止になった国・地域別追加関税の株式市場などへの効用は、1日しか持たなかった。10日の米株式市場は急反落し、ドルは主要通貨に対し1日としては記録的な下げに見舞われ、米国債売りも復活し利回りは上昇。再び米トリプル安状態が現出した。 . . . 本文を読む
市場の焦点のトランプ関税。当初市場が想定していた範囲や規模から大きく膨らんだことに対し、市場の警戒感は高まり、米国を中心に株安が進み、特に今週に入って以降加速し世界同時株安に進展、不安心理は高まっていた。
8日の市場では、株価が大きく続落する中で主要通貨に対しドルも売られ、さらに金融市場の混乱期には安全資産として買われる米国債にも売りが膨らむトリプル安状態に達していた。
この傾向は追加関税の . . . 本文を読む
週明け4月7日のNY金価格は3営業日続落した。引き続きトランプ大統領の広範囲な関税措置を受け、世界的なリセッション(景気後退)懸念が高まっている。
関税政策に関連する一連の報道が材料視される中で、7日のNY金はアジア時間午前に買いが先行し一時3084.40ドルまで急伸する局面が見られこの日の高値に。ちょうど上海の開く時間帯につき清明の連休明けの中国の動きを思わせた。ただし買い一巡後は、戻り売りに . . . 本文を読む
先週は2日から4日まで出張で4日の帰りが遅く更新できず。
先週末4月4日のニューヨーク金先物価格(NY金)は大きく水準を切り下げた。通常取引終値(清算値)は前日比86.30ドル2.10%安の3056.10ドルで終了した。
前々日4月2日にはトランプ関税の全容が公開された折に乱高下し、いったんは初の3200ドル台と最高値を更新していた。ただし、4月2日ホワイトハウスのローズガー . . . 本文を読む