亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

政治ショーが終わりFOMC

2018年01月31日 20時37分44秒 | 金市場
日本時間の本日午前11時からのトランプ一般教書演説は、空前の株高に象徴される経済の好調さを前面に出し、形になった大型減税を誇示し、掲げてきた公約を改めて提示。そのための協力を民主党に求め、決して攻撃的でなく融和路線を醸し出しながらも主張はするという、つまり無難なプロンプター会見となった。31歳新進気鋭の主軸のスピーチ・ライターでいまや上級顧問となっているスティーブン・ミラーを中心にまとめられた内容 . . . 本文を読む
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桐一葉落ちて天下の・・・・・・

2018年01月30日 23時26分34秒 | 金融市場の話題
本日30日に予定されているトランプ大統領の一般教書演説(施政方針演説)。 米東部時間の午後9時のゴールデンタイムにスタート。つまり日本時間では明日の午前11時からとなる。昨年は見通しなど策定すらできず、見送られた経緯がある。したがって今回が初めて。インフラ投資の増額などを盛り込み、「どうだ!!!」と自慢したいのだろう。財政赤字の拡大を読んで、さらに長期金利の上昇となるのか否か。ダボスでやや後退した . . . 本文を読む
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ドルの戻りが試される週

2018年01月29日 23時29分00秒 | 金市場
先週はダボス会議に出向いている通貨当局者の発言・・・といっても日米のみだが・・・でドルの振れ幅が大きくなった。現地24日のムニューシン財務長官による“ドル安は素敵だ”発言。 当然ながらドル全面安となったことを受けて、ウィルバー・ロス商務長官が、基本的に対ドル政策は変わっていないとフォローに走ったが、本人は保護貿易礼賛的な発言をしたことから、当然ドル安歓迎なんだろう・・・と市場にスタンスを見透かさ . . . 本文を読む
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もともと水を差すのはドラギ発言と思われていたんですけど・・・・

2018年01月26日 23時43分19秒 | 金融市場の話題
ドル安の背中をさらに押した24日のムニューシン米財務長官の“ドル安はいいこと” 発言。その後の市場の動きを見て懸念したトランプ政権は、まずウィルバー・ロス商務長官が「(財務長官は)米国が長年にわたる強いドル政策の転換を表明したわけではない」と火消しに回った(フォロー)。 しかし、笑ったのは職務上ということだろうが、「米国の行動という点で、貿易問題が非常に慌ただしくなるだろう」と今後の政策上の展開 . . . 本文を読む
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ジリジリ下げるドル、ジリジリ上げる金、気が付けば節目突破

2018年01月25日 21時49分03秒 | 金市場
1月24日のハイライトは何と言ってもムニューシン米財務長官の発言だった。日本時間の24日18時前に伝わったが、伝えられているように「明らかに我々にとってドル安は貿易面で良いこと」という内容にスポットが当たった。そこまでアジア時間から前日の太陽光発電パネルと大型洗濯機へのセーフガード発動(輸入関税賦課)で保護貿易主義への警戒感からドル全面安がジリジリと進んでいたが、この発言がさらに背中を押すことにな . . . 本文を読む
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にわかに波乱の展開。相場はベクトル

2018年01月24日 23時02分50秒 | 金市場
為替市場の関係者などで今年も昨年と同じくゴルディロックス(適温)相場が続くんだとしていた人を見かけたが、早くもというか、にわかに波乱含みになってきた。 相場を考える際に、いつも高校時代に数学で習った“力の大きさと方向を表す”ベクトルの矢印を念頭に置いている。 一昨年そして昨年と米国景気の(独り勝ち的な)良さで、来年は米FRBが利上げを加速する。だから金利差拡大からドル円はドル高円安、金は売られ . . . 本文を読む
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3週間の予算で運営再会の米連邦政府

2018年01月23日 21時28分15秒 | 金市場
報じられたように米連邦政府のつなぎ予算失効による一部政府機関の閉鎖は実質1日で終了ということになった。22日のNY午後の段階で、可決の可能性が高まった折にも金はさほど売られなかった。金市場は引き続き“金利離れ”のドル相場に左右される展開が続いている。 NY株式は、そもそもつなぎ予算失効を無視して上昇しており、問題解消見込みとの話を素直に好感する形で上昇。国際通貨基金(IMF)が米税制改革案を評 . . . 本文を読む
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つなぎ予算失効で一部の米政府機関閉鎖

2018年01月22日 23時49分15秒 | 金市場
本日の東京は予想以上の雪。昨日から警戒せよとの報道だったが、確かに午後に入って夕刻までの時間帯にかなり積もって乗換駅で何度も足止めとなり、移動に通常の3倍くらい時間を要する状況。 さて米国ではつなぎ予算が失効し、一部政府機関が閉鎖に。週明けに間に合わそうとの折衝も不首尾に終わり、現地の月曜日もそのままでオバマ政権下の2013年10月以来の状況に突入。そもそも、米連邦政府は、昨年10月に始まった2 . . . 本文を読む
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米長期金利節目の2.6%を突破、金を支えるドル安

2018年01月19日 22時37分30秒 | 金市場
18日の市場で注目すべきは、昨日ここに書いたように米長期金利の上昇だった。欧州時間から上昇基調を強めた金利は(米国債に売りが出ていることを意味する)2.6%を突破。そのまま2.627%と昨年3月13日に記録していた直近の高水準となっていた2.615%を超えて推移した。つまり18日の取引で米長期金利は節目を突破したことになる。しかし、この金利の上昇に対しドルは目立った反応を見せず、むしろ小幅ながら全 . . . 本文を読む
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米長期金利が2.6%を超えてきた

2018年01月18日 20時55分55秒 | 金市場
17日のNY金は通常取引終了後に売りが膨らむことになった。同じ時間帯のニュースというとベージュブック(地区連銀経済報告書)しかないのだが、内容に取りたててサプライズはなかった。しかし、「いくつかの地域で企業が賃金上昇を見込んでいると報告」との内容が盛り込まれ、これがここしばらく見られなかった文言ということで反応ということらしい。それが金の下げにつながったことになる。午後3時を過ぎて、NYダウ、S& . . . 本文を読む
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