亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

円安加速で円建て金最高値更新 

2022年03月25日 22時06分51秒 | 金市場
ロシア中銀保有の金について、今頃、取り扱いは出来ないという話が流れて24日の米系メディアが盛んに取り上げていた。すでに日本でも流れたと思うがブリュッセルで北大西洋条約機構 (NATO)と主要7カ国(G7)さらに欧州連合首脳会合が開かれ、それぞれバイデン大統領が出席したが、それに合わせて米財務省が公表したもの。   ロシア中央銀行への制裁について、金準備も対象としていることと、制裁対象 . . . 本文を読む
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金ETF残高急増中、20年7月以来の規模に

2022年03月24日 21時01分27秒 | 金市場
ロシアがウクライナに侵攻を開始してから本日24日で1カ月を迎える。ロシア側の民間施設をも含めた攻撃が激化する一方で、ウクライナ側は徹底抗戦を続けている。軍事専門家の間では、すでにロシアがウクライナを掌握するのは難しいとの分析が増えているとされる。思惑通り進展しない軍事攻勢に対しロシア側が生物・化学兵器の使用をも選択肢に入れたとの見方も流れるなど、停戦交渉も頓挫している。停戦に関し市場の一部にあった . . . 本文を読む
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FRB高官のタカ派大コーラス 

2022年03月23日 23時12分28秒 | 金融市場の話題
これまでタカ派で知られてきたウォラー理事やセントルイス連銀のブラード総裁に加えて、昨年の9月時点で超ハト派の発言をしていたミネアポリス連銀のカシュカリ総裁などもインフレを抑制のために1.75─2.00%に引き上げる必要があるとした。この程度の利上げ水準では今や驚くに足りないが、バランスシートの縮小つまりQT(資金回収)については、ロイターが伝えるところでは、来月(・・・・4月!)にも縮小に着手し、 . . . 本文を読む
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FRB超タカ派化受け荒れる米債市場

2022年03月22日 22時22分19秒 | 金融市場の話題
本日は中盤に、流れからやや小難しい話が入ることに。 報じられたように、この日、パウエル議長は、全米企業エコノミスト協会(NABE)会合での講演で、インフレが「あまりに高すぎる」とし、必要に応じて通常より大きな幅での利上げを実施する可能性があるとして、1回の利上げが50bp(0.5%)となる可能性を示唆したと伝えられた。 FOMC後の記者会見で議長は、「ウクライナ侵攻が起こる前は、インフレは . . . 本文を読む
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コツン!と反転NY金  

2022年03月17日 21時59分03秒 | 金市場
金融政策の引き締めへの転換点として注目された今回のFOMC。声明文が発表されたのは現地時間14時だが、その直前でNY金市場は、前日比20.50ドル安の1909.20ドルで通常取引を終えていた。原油が連日の値下がりの中で、前日に続き長期金利をはじめ米債金利が軒並み上昇していたこともあり、4営業日続落ということに。 利上げが予想されるFOMC前に売られる金のお膳立てが完了。 そして時間外取引に入 . . . 本文を読む
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NY金1900ドル台維持で迎えるFOMC

2022年03月16日 19時49分26秒 | 金市場
原油が大幅続落となる中で、米長期債利回りが2年7カ月ぶりの高水準(2.148%)を維持し金市場でもファンドのポジション解消の売りが続いた。NY金は1908.10ドルまで売り込まれたが1900ドル台を維持して通常取引は1929.70ドルで終了。その後の時間外で売り直され1919.20ドルが最終となった。本日16日のNY時間外アジアからここまでの安値は(19時時点までで)1913.10ドルとなっている . . . 本文を読む
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米債の投げがNY金を押し下げる(原油とNY金)

2022年03月15日 21時20分41秒 | 金市場
週明けのNY市場は原油をはじめ前週に投機的な買いも交え高騰した産業用メタルほかコモディティ全般が売られた。本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、参加メンバーによる金利見通し(ドットチャート)でタカ派寄りの予想が示されるとの見方から、米長期金利が2年9カ月ぶりの水準となる2.147%まで上昇。この長期金利急騰は金市場ではファンドの売りにつながった。 この3週間余りの出来事からも、イン . . . 本文を読む
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王様は裸(孤立するプーチン)

2022年03月14日 21時10分37秒 | 金市場
先週は11日金曜日にこのブログを書いている途中で急にNY金が下げ足を速めたので調べると、ウクライナ停戦交渉進展か・・というニュースに反応したもののようだった、 「と、ここまで書いたところで、ウクライナとロシアの交渉で進展が見られるのではとの話が伝わったとかで、米株先物が上昇する一方でNY金の下げが目立ち1970ドル台まで落ちている。米長期金利は2.025%と1カ月ぶりの水準まで上昇している。金 . . . 本文を読む
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織り込み済みのCPI、“懸念”でなく真正のインフレ

2022年03月11日 21時49分40秒 | 金市場
3月10日のNY金は、アジア時間こそ50ドル強下押した前日の弱気地合いを引き継ぐ形で一時1975.00ドルまで売り込まれたが、結局、それが安値ということになった。NY時間は2000ドル台をおおむね維持して、昼前に1990割れまで落とされたが直ぐに復活し、大台を維持して終了となった。 過去最高値圏ゆえに投資家の見方も拮抗し、価格変動が大きくなるのは避けがたいところではある。ウクライナ情勢やインフ . . . 本文を読む
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潮が引いたときに誰が裸で泳いでいたかわかる

2022年03月10日 22時07分36秒 | 金市場
本日午前に書いた原稿はタイトルを「急伸後の一服状態、原油急落で束の間のリスクオン」とした。急伸一服は言うまでもなくゴールド。束の間のリスクオンは、米国株のINDEXを指す。本日は、オミクロン騒動の中で絶えて久しくなかった会食があり、夕刻から出ていて帰宅して見たら金は2010ドル台。昨日の最後に「高値圏での波乱が予想される中で、押し目買いの強さを感じさせる展開ではある」と書いたが、まさにその通りだが . . . 本文を読む
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