亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

日経ヴェリタス連載終了

2010年01月29日 18時46分37秒 | 徒然(つれづれ)
変化の早い時代ゆえ、1日以上経過してしまうと新たな要素、ニュースが加わり話題もすぐ陳腐化するが、FOMCは声明文で住宅市場について前回の「改善の兆し」を削除し、判断そのものを見送ったことが印象的だった。12月の米住宅関連データの落ち込みは、当初11月で終わるはずだった(4月に延長)初回取得に対する減税措置を狙った駆け込みの反動という指摘は、たしかにその要素はあるのだろう。ただし、やはり金融の目詰ま . . . 本文を読む
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FOMC政策変更ナシ、気になる米住宅市場の悪化

2010年01月28日 10時53分13秒 | 金市場
以下、今朝書いた市況。ご参考までに。 *************************************** 「FOMC政策変更ナシ、気になる米住宅市場の悪化」 1月27日のNY市場の金価格は、上下に振れたものの結局下落。NYコメックスの先物価格は1084.5ドルと前日比で13.8ドル安と下げ幅を拡大した。 米FOMC(連邦公開市場委員会)での政策決定待ちというタイミングに加え、 . . . 本文を読む
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米不動産の話題その他

2010年01月27日 19時59分37秒 | 金融市場の話題
11月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は、前月比で下落。 主要10都市圏の住宅価格指数は前月比0.2%低下。前月は横ばい。前年比では4.5%低下した。11月の主要20都市圏の住宅価格指数は、前月比0.2%低下した。前年比では5.3%低下。市場予想は0.1%の上昇。 結局主要10都市圏は昨年4月以来7ヵ月ぶりの下落となったが、その幅は市場の関心を集めるほどではなかった。したがって、1ヵ月後の12月 . . . 本文を読む
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難しくなってきた

2010年01月26日 18時40分33秒 | 金市場
ますます相場の流れが難しくなってきた。米国での各種政策の流れや方向性に加え、中国要因すなわち引き締め策の実施が乗ることで展開が一筋縄でいかなくなってきた。早い話が、不透明感が一気に高まる中で、取りあえず手仕舞いという流れが発生している。S&Pが日本の長期債格付けのオウトルック(見通し)を「ネガティブ」すなわち格下げ方向に変更したとのニュースがある一方で、中国人民銀行が一部銀行に対し預金準備率の引き . . . 本文を読む
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「自己勘定」の境は? どこまでが「(問題のある)自己勘定」?

2010年01月25日 23時57分04秒 | 金融市場の話題
どのメディアも、また金融機関のレポートも先週のオバマ政権が発表した新金融規制策の内容分析を取り上げている。いずれも推測ということで、考えられる方向を示すというもの。発表するという行動に眼目を置いたものゆえ細かな内容はこれからということだろう。2メーター近い背丈のボルカー元FRB議長は、それだけで写真映り、TV映りは目立つ存在。しかもこれまで表にはほとんど出ていないので、この際ガイトナー、サマーズを . . . 本文を読む
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米金融破綻

2010年01月23日 23時56分37秒 | 金融市場の話題
今朝東京を出て大阪に。13時のセミナー開始前にPCモバイルでチエックすると今週末の米金融の破綻は5行だった。これで年始から9行目。昨年下半期から破綻が加速しているのだが、FDIC(連邦預金保険公社)が予想するように昨年と同等の、否、それ以上の破綻数になる可能性がありそうだ。米国で新住宅金融制度創設の試みがあるようで、フレディマック、ファニーメイの再編に関連し、既存の両社の負債を連邦政府に付け替える . . . 本文を読む
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歴史の綾(あや)、悪魔が来りて笛を・・・・・・

2010年01月22日 22時58分37秒 | 金融市場の話題
昨夜ここに「屈折」だ「乱反射」だと書いたが、その後発表されたオバマ政権の金融新規制案の発表はさらにその状況に新たな要素を投げ込んむ形になった。 タイミングとしてゴールドマンの四半期過去最高益決算にぶつける形で発表されたが、誰もが考えたように政治的背景は否めまい。マサチューセッツの上院一議席は、たかが一議席されど一議席というもの。当選した共和党議員がばりばりの保守ではないとのことだが、形勢は大きく . . . 本文を読む
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屈折のあげく乱反射

2010年01月21日 17時39分16秒 | 金市場
流れが複雑になってきた。先週金曜日にユーロとドルの弱さ比べというような内容で書いたが、そこに中国要因が被さってさらに乱反射という状況。報じられているように昨日は、中国銀行監督当局が銀行融資の抑制に向けて窓口指導を強化という話に、アジアの株価下落から商品市場の売りに、さらにユーロ安にと広がり、金価格も20ドル以上の値下がりに。 中国に関しては金融当局がややスタンスを変え、引き締め方向に歩み出す気配 . . . 本文を読む
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決算が見もの、その市場の反応がさらに見もの

2010年01月19日 23時55分44秒 | 金融市場の話題
さて連休明けのNY市場だが、今週の注目点は言うまでもなく決算発表。そのなかでここでは米国景気の現状と先行きを占ううえで重要な金融決算に注目。19日は、シティ・グループ、20日がモルガン・スタンレーとバンカメ。さらにウェルズ・ファーゴと続く。 . . . 本文を読む
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(やはり)ええかげんだったギリシャ

2010年01月18日 16時54分55秒 | 金融市場の話題
今夜のNYはマーチン・ルーサー・キング記念日で休み。ギリシャ問題が思わぬ尾を引いてユーロの動きがすっきりしない。ユーロ入り前から統計データの操作など噂があったのがギリシャだが、ほんとうにその通りだったというのが昨年秋以降の流れ。結局12月に格下げに発展して今日に至る。昨年の10月に、財政赤字のGDP比を5.0%と発表していたものを実は7.7%でしたと修正。同じく09年の見通しを3.7%としていたと . . . 本文を読む
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