注目のEUサミットが始まったものの、財政・金融危機の解決への道筋を示す対応策に関し、ドイツやオランダなど北欧圏とスペイン、イタリアの南欧圏との意見の割れは大きく、EU当局以外ではフランスのオランド大統領が双方の間に入り話し合いは2日目に突入という感じになっている。ここまでのところファンロンパイEU大統領が、1200億ユーロ(12兆円)規模の成長策で合意したと記者会見で述べたものの、実際には調達金利 . . . 本文を読む
26日はファンロンパイEU大統領が、ユーロ共同債や銀行同盟など4項目の提案をまとめたと報じられているが、例えばユーロ共同債のような国の借金を分担することに一貫して反対してきたドイツのスタンスは変わっていない。26日もドイツのメルケル首相が「私が生きている限りは、欧州で債務を共有することはない」と発言したと伝えられている。国内向け発言とはいえ、市場ではEUサミットで危機解決に向けた具体的な方向性が示 . . . 本文を読む
週明けのNY金はユーロ圏をはじめNY株も大きく下げる中で買い上げられたことから、safe-heaven(逃避先)としての買い復活を思わせるような動きだった。それでも先週FOMC翌日の斜面を転がる雪玉状に増えて行ったファンドの投げで下回った1600ドル台への復帰ができていない。状況としては、みな今回も1525~1530ドルの下値ラインの下攻めに耐えられるか否かを見極めようと戦々恐々ということだろうが . . . 本文を読む
先週のFOMCにて市場予想どおりQE3は見送られ、何もしないのは不作為による“罪”のような感じで、そういうわけにも行くまい・・・・ということでツイスト・オペの継続が決まった・・・と思っている。まぁ、考えてみれば量的緩和の目的は長期金利を引き下げることにあるわけで、ユーロ圏危機といういわば他力本願で歴史的低水準に金利が下がったこともあり、足元ではQE3も実施する目的もなく、という感じになる。それより . . . 本文を読む
さてFOMCだが、直前の大方の予想通りQE3は見送られた。金利水準を据え置き、月末で終了する「オペレーション・ツイストの年末までの延長ということになった(総額2670億ドル)。期間と金額はともかくとして、延長は市場のお予想通りでサプライズはなかった。金市場の反応は、下げだったが声明文発表前に見切り売り的な“投げ”が見られ、当の声明文発表でむしろ反転し値を戻すという展開だった。3月以降の急落した局 . . . 本文を読む
遅ればせながらスマートホンを買おうと思っている。仕事柄ということもあるが、まだ携帯ですか?と問われたことも多いが、現在使っている携帯がスマートフォン並みの機能を備えていることもあり、細部はともかくとしてさほど不便は感じなかった。むしろ、十分すぎるほどの機能を十分使いこなしていないといった方が適切だろう。それでもやはり違う。情報を簡便に取るのには、替えた方がよろしかろうと。もともと、お財布ケータイ機 . . . 本文を読む
FOMC声明文の発表は日本時間の21日の早朝の予定。市場の方は結果待ちの様相でレンジ相場あるいは保ち合いとなっている。ギリシャへのこれまでの要求が厳しすぎで、従来の緊縮策の達成時期を先送りしたりという条件の緩和が話題に上る中で、ドイツのメルケル首相は「「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ」とし、「改革の歩みを緩めることはあり得ない」と言明したと伝えられている。この頑 . . . 本文を読む
さてギリシャの選挙だが、報じられているように新民主主義党を中心に緊縮賛成派が主導権を握ることになった。一気にユーロ離脱に向け流動化という最悪の事態は回避されることになった。ただしここに至る預金引き出しや、海外資本の引き上げなど、この間にギリシャ経済はさらに疲弊しており、2ヵ月前よりは状況が悪化しているのは否めない。つまりここに至って事態は変質しつつある。そもそもギリシャ国内での“預金引き出し” だ . . . 本文を読む
14日はNYコメックスの通常取引が終わった後の時間帯に、日米欧など主要国中銀行が、ギリシャの選挙結果を受けて仮に市場が混乱に陥る場合に備え、協調して緊急的な資金供給を実施する用意があることが明らかになっている。リーマン・ショック時の2008年10月に、世界金融のカネ巡りが止まるいわゆる流動性危機(クレジットクランチ)が起き、それが世界経済の落ち込みを深くした経緯がある。今週12日のここに短く「流動 . . . 本文を読む
さてさてスペイン国債が本日7%をヒットした。一定のモメンタムを持ったゆえに、今回の動きでどうしても7%は突破せずには落ち着かぬという相場の動き。週明けのG20に向け何らかの対応策を求めるような動きがさらに続きそうだ。マーケットの過剰反応が現状をますます悪化させるという“マネーの暴走”。投機的攻撃の自己達成・・・・という流れ。
本日の午前は、スペインとイタリア両首脳の追い込まれた上での発言を伝える . . . 本文を読む