亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

渡りに船

2010年09月30日 23時45分49秒 | 金市場
さて9月末となった。決算対策相場も一区切りとなるが、明日の朝はどうなっているか・・・・というのは目先の話につき、重要度は低い。追加緩和策を織り込む形で上昇・・・・というのは、言葉を換えれば、カネ余りの金融相場ということ。 11月初めのFOMCでの追加緩和を織り込んでいるのは、株式市場なども同じで貴金属ではシルバーやプラチナ、パラジウムの上昇が同時に起きているのも同じこと。今週発表されたコンファレ . . . 本文を読む
コメント (45)

つれづれ

2010年09月29日 00時22分00秒 | 徒然(つれづれ)
本日は夕刻の5時から日本貴金属協同組合(本部:荒川区)の会員勉強会を兼ねた講演会で話をさせていただいた。参加者はまさに勉強目的の20代前半の女性から、役員参加の80代の会長あるいは相談役という、年齢層の広い集まり。パワーポイントでスクリーンに講演内容のレジュメを映すのだが、ライブで金価格の動向もネット接続で投影するという方式でやってみた。セミナーが始まる直前には、ロンドン・オープニングで売りものが . . . 本文を読む
コメント (21)

金供給源のひとつが消滅(3次ワシントン協定にかかわる売却6.2トン?)

2010年09月27日 16時53分55秒 | 金市場
まぁタイトルを大袈裟にすると、このようになるが、偽りでもない。昨日9月26日で第3次ワシントン協定(5年協定)の初年度が終了した。国際金融危機の余韻の残る金融経済環境のなかで、保有する金を売却して利回り追求で国債を買うという行為自体が手控えられていることをここでも取り上げてきた。安全度の高い国の国債にするにせよ、その通貨自体を薄める政策を各国通貨当局がともに志向している中では、敢えて金を売るまでも . . . 本文を読む
コメント (23)

ドル建て一時金価格1300ドル突破

2010年09月27日 11時52分11秒 | 金市場
週末発表された注目材料のひとつ米8月の新築一戸建て住宅販売件数は28万8000戸(年率換算)と前月比変らずとなった。市場の予想値は29万1000戸だったので、それを下回ったかたち。横這いとはいえ住宅取得適用期限(4月末)切れで急落した5月の28万2000戸に次いで1963年の調査開始以来2番目に低い水準となる。 今月ここまで発表された8月の中古住宅販売(前月比7.6%増)、住宅着工(10.5%増 . . . 本文を読む
コメント (4)

あれから1年

2010年09月23日 23時48分45秒 | 金融市場の話題
関東は(というよりほぼ全国的?)、大気が劇的に入れ替わり前日との気温差が14℃近くあったとかでニュースになっている。急激な気候の変化に体が対応できないため、高齢者などが特に堪えると・・・。この辺りは市場価格の変動も同じで、急激な上昇下落は市場の行き過ぎと判断されるが、その程度を計る基準がファジーであることから先般の為替介入のように議論百出となる。ただし、自然現象であるところの気象ほどではないが、人 . . . 本文を読む
コメント (28)

アナウンス通りに事は進み・・・・

2010年09月22日 18時20分48秒 | 金市場
注目のFOMC(連邦公開市場委員会)の結果は、8月下旬に米ワイオミング州の避暑地ジャクソンビルで開かれた経済シンポジウムでのバーナンキ議長の講演内容にほぼ沿ったものという印象だった。つまりサプライズとはならなかった。月初の雇用統計の結果から、(議会選挙投票日前の最後のFOMCではあったが)追加緩和の実施は今回は見送られるというのが大方の見方だったが、それもそうなった。 結局、8月下旬の講演内容は . . . 本文を読む
コメント (16)

どこまで値を保てるか・・・・

2010年09月21日 22時31分31秒 | 金市場
9月21日付つまり本日の日経朝刊一面のメインニュースは「株式売買 日米欧で低迷」というものだった。先行きの不透明を嫌気してNY市場を中心に株式市場から資金が逃げ出し、国債に流れ込むという動きが見られた結果をまとめた記事だが、その落ち込み方が予想以上に大きかった。 さて、ここでは先月末からこの7、8月は環境が悪く米系投資銀行やヘッジファンドのトレーディング益が稼げず、多少なりともその挽回にというこ . . . 本文を読む
コメント (12)

@大阪

2010年09月20日 12時19分15秒 | 徒然(つれづれ)
さて週明け日本は連休だが海外は先週の地合いを引き継いで金市場は動きがいい。この時間のグローベックスは1281ドル台で推移。スポットも1280ドル近辺を出たり入ったりと週末比で4~5ドル高いところで推移中。明日のFOMCを控え、様子見というわけでもなく、ファンドの攻勢が続いている。 18日の午後は大阪でセミナー。移動のために行った羽田空港で為替の酒匂さんを見かけたので挨拶。08年の年末CS(朝日ニ . . . 本文を読む
コメント (10)

金価格高値圏でのもち合い

2010年09月16日 17時28分04秒 | 金市場
史上最高値更新後の金市場ではさすがに利益確定の売りが断続的に出ている。14日はNYコメックスの取組も6月のピーク時に接近するところまで膨らんできた。金価格の上昇の背景には、以前から米国の金融緩和策があるが、いわばこれは外部要因におけるファンダメンタルズのような存在。諸々眺めていて思うのは、今回の高値更新はモメンタム(相場の方向性をともなった勢い)の形成を狙ったファンドのやや強引な買い上がりと見てい . . . 本文を読む
コメント (28)

為替単独介入

2010年09月15日 23時58分18秒 | 金融市場の話題
最後のドル買い介入は、04年3月16日で6年半ぶりであること。また相場の動きからこのタイミングでは無かろうということから、本日始まったドル買い円売りの単独介入はサプライズとなった。実は終日出ていたので相場の動きは逐次見ていたわけではないが、意思を感じさせる規模の大きな介入であることが時間の経過とともにわかってきている。ロンドンでも、そしてNYの取引時間帯でも入っているようだ。 伝えられているよう . . . 本文を読む
コメント (11)