日本時間の昨夜発表された米7-9月期のGDP速報値は、報道されているように年率換算でマイナス0.3%。当初はプラス成長で後に下方修正された2007年10-12月期のマイナス0.2%以来の後退となった。17年ぶりに個人消費がマイナスとなったが、ここまで不思議なくらい健闘してきた米個人消費もついにマイナスに・・・・といっても、7-9月期の金融環境を考えれば、さもありなん。消費マインドも冷えるだろう。こ . . . 本文を読む
さてFOMCは市場予想に沿った引き下げ(0.5%)となったが、悲観的というか深刻な現状分析の声明文が予想を上回っていたというべきか。「経済活動は著しく減速している」との判断を示し、やはり追加利下げの方向性を打ち出した。昨夜、「0.5%の引き下げを織り込み済み。この先のポイントは、ゼロ金利があるや、なしや?の領域の話となる」と書いたが、声明文発表後の欧米メディアでの反応はやはり、その方向の話題が見受 . . . 本文を読む
さてFOMCです。といっても市場は0.5%の引き下げを織り込み済み。この先のポイントは、ゼロ金利があるや、なしや?の領域の話となる。ここまでは利下げといっても、問題は金利の水準ではなく銀行間のクレジット(信用)の問題ゆえに、その効果は以前のようには期待できなくなっていた。銀行への公的資金の注入が決まり、また景気の落ち込みに拍車が掛かってきたいま、利下げの再開に向かって舵を切ることに。それにしても、 . . . 本文を読む
今週いくつかある注目の指数のひとつ「S&Pケースシラー住宅価格指数」が先ほど発表された。8月の指数だが、「過去最大(の下げ)」を更新。主要10都市は前年比17.7%の下げ。前月比では1.1%の下げ。20都市は16.6%の下げ、同じく1%の下げ。10都市に関しては11ヵ月連続の下げとなった。全体で見た場合、この5ヵ月すべての地域が前年比で下落となっている。下げ率の大きいのは、いうまでもなく過去上昇率 . . . 本文を読む
誤解を招くといけないので補足を少し。
先ほど書いたように、資本注入決定が同時多発的損切りの蓋を開けてしまい下げ拍車の奔流を作ってしまったとするなら、これは健全化への“生みの苦しみ”という側面も指摘できる。したがって、いま起きていることは悲観ばかりではないということ。そうだとすると「夜明け前が一番暗い」ということ。ただ、あまりのマグニチュードの大きさに金融システム自体が持たないという可能性もある。 . . . 本文を読む
先週末の為替変動に象徴される混乱がまたぞろ高まってきた。やはり日本時間の夕刻の時間帯にならないと本流の動きが始まらない感じだ。地域別に背景の違いはあれ、温度差なく皆一様に傷んでしまっていることが、「損切りの同時多発的発生」につながり株価の暴落、為替の大変動を招いているというふうに見える。さらに既に市場から退出を余儀なくされたヘッジファンドなども多く、リスク・テイカーの不在が(歴史的ともいえる)値動 . . . 本文を読む
あっという間に怒涛の1週間が過ぎた。個人的にも週後半から週末に仕事面でいろいろ集約された週で、市場の派手な動きの分析の話を人前でするうちに、自分のなかで考え方が固まってきたり、またセミナー中に話しながらその場で新たな視点に気付いたりという思わぬ収穫もあった。体も頭もヨレヨレしていたように思ったが、意外にも妙にひらめいた週だった。
23日木曜日の夜のセミナーでのこと。参加してくれた新宿で開業されて . . . 本文を読む
ドル円が93円台に入ってきた。対円でのドル安は読んでいたが、これほど一気に来るとは思わなかった。しかし、動く時はこんなものか、とも。一般的な考え方としては膠着状態が長かったのでエネルギーが溜まっていたということだが、それだけレパトリ(外に借り出されていた円の里帰り)のマグニチュードが大きいということか。新興国、準新興国からの資金流出が話題となっている。昨夜、原稿に書いたが(週刊エコノミスト11月4 . . . 本文を読む
アイスランドやハンガリーなど実質通貨危機状態にある周辺国からの影響を懸念する動きもあって、ユーロが急落。1ユーロ=1.33ドルを割り込み、このところの安値を更新し暴落状態に。1.3ドルでは止まらず1.27ドル台まで売り込まれた。さすがに短時間でこの水準まで売り込まれると、底抜けのイメージだ。
ロシアの売りというコメントを読んだが、なるほどと。外貨準備に占めるドルの比率を下げユーロを上げていたロシ . . . 本文を読む
NY市場では、バーナンキFRB議長が下院予算委員会で行った議会証言が注目を集めた。内容は報道にも詳しいが、金融市場が安定化に向かったとしても「(今後)数四半期にわたり経済活動は弱くなりそう」だとし、回復に時間が掛かるとの見通しを示した。それでもこの日、株価がダウで413ドルも上昇したのは、同議長が先に米民主党が示した景気刺激策に触れ「議会が財政出動を考えているのは正しい」として支持を表明したことに . . . 本文を読む