さてFOMC(連邦公開市場委員会)だが、もともと政策金利は2020年を通して触らないというガイダンスを昨年12月の会合で示しており、その通り変更はなかった。後は声明文での景気全般の現状認識と何といっても短期金融市場への資金供給(バランスシート)の今後をどう示すかということだった。端的には、3会合連続利下げに被る形で起きることになった、(明らかに株価を押し上げたことから)QEライト(軽量級の量的緩和 . . . 本文を読む
毎朝テレビの国際放送をチェックしているが、今朝のNHKBSのそれはトップが新型肺炎問題で世界保健機構(WHO)のテドロス・アダノム事務局長が急遽訪中し人民大会堂で習近平主席と会談している様子を報じていた。場所が人民大会堂というので、大仰だなぁ・・・というのが第一印象だったが、この事務局長の背景を知って、なるほど、何だかなぁということに。
WHOは先週、「緊急事態宣言」を時期尚早として見送った経緯 . . . 本文を読む
先週末に新型コロナウイルス肺炎に対するリスクオフ・センチメントの広がりで水準を切り上げていたNY金。それでも動きとしては打診買いという感触だった。ところが先週末からの中国での感染動向から警戒感はさらに高まり、逃避マネーを集める形で本日のアジアは窓開けの1580.50ドルで寄り付き、そのままフラッシュで1588.40ドルの高値を記録。その後は1580ドルを挟んだ横ばいで推移。日本時間夕刻のロンドンの . . . 本文を読む
NY金はいわゆる“日柄整理”のようなパターンに落ち着く流れとなっている。22日は上下10ドルに値幅が収まる展開で、手元の資料ではクリスマスで取引が薄かった昨年12月23日以来のこと。結局ここまでの5営業日はいずれも1550ドルを挟み、やや上回ったレンジでの値動きに収れんすることに。一方で、貴金属市場自体はパラジウム、ロジウムなど自動車触媒需給のタイト見通しをはやした乱高下が目立つ展開となっている。 . . . 本文を読む
マーチン・ルーサー・キング牧師生誕記念日でNYは休場。本日のアジア市場は上海、香港の下げに連れ安状態で軒並み安に。新型コロナウイルスが人から人へと感染することが確認されたこと、しかも春節の華人圏の大移動期と重なることから懸念が先行、売りが膨らんだ。
先週のNY金は週足でかろうじて上昇。これで4週連続の上昇となった。過去最高値の更新を続ける米国株式を見る分には、ガンガンのリスクオン環境の中で踏みと . . . 本文を読む
本日はラジオNIKKEIの9時からの市況番組「マーケット・プレス」に9時37分から54分ころまで電話出演だった。
3指数そろって連日の過去最高値更新中の米国株式の上昇が、ここまで景気拡大とリンクしてきた状況ゆえに、この上げの顛末がどうなるか。足元でFRBの短期金融市場への資金供給が続いている。今週14日にもNY連銀はこの先1カ月は翌日物を連日最大1200憶ドル(約13兆円)をめどに供給を決め実施 . . . 本文を読む
米中「第1段階」合意は予定通り成立した。当日の米国株式は主要3指数ともに過去最高値を更新。材料出尽くしとなるか否かは本日注目ということか。
伝えられているように中国は米国からモノとサービスの輸入を2年で2000憶ドル(約22兆円)増やすことになった。明らかになった内訳のうち農畜産品が320億ドルとなっている。これだけを追加で増やすのだが、豚コレラの発生で中国では豚肉の需給が締まり輸入を迫られるの . . . 本文を読む
1月8日の更新の際、最後に「中長期的の上昇トレンドは続くと見るが、目先は本日の1600ドル超でいったん休止で切り上げたレンジ入りの可能性も」としたが、やはり8日アジア時間の早くにつけたザラバの高値1613.30ドルは当面の高値となり、レンジ相場の形成に移行している。8日はNY市場でまとまった量のETFが売られたが、1600ドル超が目先で抜けなくなったことを確認してから売りが膨らむパターンは、むしろ . . . 本文を読む
イランによる空爆というニュースを受けた反射的なモメンタム・ロボット相場が一巡した。NYコメックスの先物相場で取引の中心は2020年2月物だが建玉(未決済玉)約50万枚(1枚=100オンス)に対し、出来高は80万枚ほどだったので、いわゆる回転が利いたかたちになる。米イラン間で高まった緊張が緩和するに従い、様子見に回っていた筋の益出し売りが足元で断続的に出ている。先物市場のみならず現物由来の金ETF( . . . 本文を読む
利益確定売りに押されながらも続伸となったNY金価格。7日の時点で10連騰は2018年年初(2017年12月20日から2018年1月5日まで)の11連騰以来のもの。年末高はこのところの習いではある。
年始早々の中東情勢緊迫による上げという点では、先週米軍のピンポイント攻撃の話を見てすぐに思い出したのが2016年年初の相場。この年のNYの発会は4日だったが、サウジが突如イランとの断交を発表したことに . . . 本文を読む