FOMCを前にして予防線を張るような手仕舞いが目立っている。ここまでドル安を囃(ハヤ)して買い上げられてきたコモディティ全般がそれ。原油などはクルドやイラン問題、メキシコでの操業停止問題などまだ日が浅いものが材料になっているので、それほどでもないが、昼間のアジアの時間帯の金などはイベントを前に“ちょっと引いておこうか?”という感じ。それでも隙あらば、と身構えの姿勢は崩さず。31日の声明文発表前に動 . . . 本文を読む
グラフはドルの実効レートの過去1年間の推移。わかりやすい「右肩下がり」。ドルにくっついている円の動きだけ見ている人が一般に多いと思われるが、多少なりとも金価格に関心を持っている人には、このドルの下落トレンドは、十分承知ということで今さら指摘されることもないということだろう。このトレンドが、ここまでのドル建て金価格の継続的な上昇の背景となって来たし、足元のコモディティ市場全般の活況を演出しているとい . . . 本文を読む
来週は月末。注目のFOMCが予定されているが、昨夜のコモディティ市場を見ていて、否、株式市場も含め利下げを前提にしているのがわかる。しかも見通しは0.25%から0.5%というものも。この間まで引き下げるか否かではなかったか!!織り込まれたいま期待を違えると金融市場は荒れそうだが、かといってこのタイミングで0.5%の引き下げに向かうならドルの急落に繋がりかねず、それは無理だろう。どっちにしても原油の . . . 本文を読む
しかし昼間の東京などアジアの時間帯からロコ・ロンドン金が27年ぶりの戻り高値を更新という状況は驚くが、何のことはない、コモデディティ(商品)全体が買われている。これは「サブプライム反動相場」の別バージョンで、(時間稼ぎの間に)まぁ格好よく書けば、収益機会のあるところに資金を回しチャンスをものにしよう、ということだし、早い話が稼げるだけ稼ごうというもののように見える。過剰流動の大波が、コモディティに . . . 本文を読む
連日、サブプライム関連が話題になるのは決算発表期ならではということか。ひろく報道されているようにメリルリンチがウォーニングで約50億ドルとしていたサブプライム関連証券化商品などの評価損を7-9月期決算で79億ドル(約9千億円)と発表したことが一時ダウを200ドル安まで押し下げた。流動性の低いデリバティブ金融商品の評価については、いわば“良識にまかせた”推定価格をもとに評価してよいという会計基準だが . . . 本文を読む
本日は都内のホテルで午前10時から金の調査で知られるGFMS(ゴールド・フィ-ルズ・ミネラル・サービシィズ)社のプレゼンテーションがあった。データ自体は9月に発表されているので目新しさはないが、その後の状況の変化に関心はあつまる。ただしこれも想定内だった。わが意を得たりという部分は、インドや湾岸諸国で金価格の見通しに対する“expectation”が高まっているというところだった。以前、「悲観の中 . . . 本文を読む
アフガニスタン、イラクでの対テロ戦費追加要求459億ドル(約5兆円)。ブッシュ政権がこの夏前から要求を高めていた戦費の追加支出だが、例年年明けの1月から2月に掛けて要求が出されることを考えると今年は非常に早いといえる。しかも報道によると年始2月からの提案と合わせた(今回のものが議会で認められるとして)追加支出額1964億ドル(約22兆円5千億円)にのぼるという。まことに戦争とはカネ喰い虫ということ . . . 本文を読む
金価格急騰、ドル円急落で始まった1日だが、金のほうはトルコ南東部のイラク国境に近い地域でトルコ軍とクルド人武装勢力との交戦勃発との報で、トルコ軍のイラク領内への越境があるのではとの見通しから、原油価格の上昇その他の連想で買われたもの。ただ、毎度のことながら「有事」を背景とする上昇相場は短命に終わるが常、スポット価格まで770ドル超まで買われ、その後755ドルへと急落という乱高下。一方のドル円は、円 . . . 本文を読む
週末は大阪だった。天気がよく昨日午前中に羽田から伊丹まで乗った飛行機からは久々に間近にきれいな富士山が見えた。なんと9合目から上に雪を被っていた。前夜東京でもかなり激しく降った雨が富士山頂では雪になったようだ。ニュースなど見ていないのでわからないが、初冠雪だったんだろうか。それが今日の午後、関空からの便は行きとはやや離れた駿河湾上空を飛んだが、そこからみた富士に雪はなかった。昼間の日差しがそこそこ . . . 本文を読む
昨夜の更新は時間切れというよりも疲れの中で睡魔に襲われというのが実情。そこで若干のフォローをすると、今のところは米系のみが表に出て、どこまで広がりを持たせることができるかが問われるが、各種債務合成証券(・・・・ここでは「デリバティブ金融商品」とひとくくりに呼ぶことにするが)の買い取り機関を作って、一応の時間稼ぎはできるのは確かだろう。ファイナンスに道をつけるのが親会社の出資という部分が本体のバラン . . . 本文を読む