亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMC待ちのNY金、ETF残高増続く

2024年03月19日 18時07分46秒 | 金融市場の話題
週明け3月18日のNY金は3営業日ぶりの反発となった。通常取引は前週末比2.80ドル高の2164.30ドルで終了。 NY時間外のアジアの午後からロンドンの早朝にかけて一時2150ドル割れを見たが、押し目買いにすぐに浮上した。NYの通常取引の時間帯にプラス圏に浮上し、終盤まで前週末の終値近辺での取引となった。 主要な経済指標の発表もなく、19~20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え . . . 本文を読む
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1月米小売売上高とペプシコの決算

2024年02月16日 17時04分51秒 | 金融市場の話題
2月に入って以降も米経済の堅調さを示す指標の上振れで、市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後づれしており、市場が読む利下げタイミングは6月の連邦公開市場委員会(FRB)に絞られつつある。 新たな見通しの中で、発表される重要指標を吟味した市場の反応が続いている。金市場では、主にファンドのアルゴリズム(運用プラグラム)に沿う形で、発表された指標に反応する米長期金利(10年債利回り)やドル . . . 本文を読む
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「データが示すより減速している」フィラデルフィアFedハーカー

2023年12月21日 16時40分10秒 | 金融市場の話題
20日もFRB高官による利下げの必要性を説く発言が続いた。 現地のラジオ番組に出演したフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「しばらく金利を現状維持し状況を見守るという意見に賛成だ。利上げを行う必要はない」と発言。その上で今後を考えると、「金利を下げ始めることが重要だ」としつつも、それほど急ぐ必要はないとした。 ただし、同総裁のこの日の発言で目に留まったのは、「景気減速の度合いは政府発表のデ . . . 本文を読む
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ソフトランディングならぬノーランディングを懸念する声

2023年12月20日 19時52分40秒 | 金融市場の話題
12月19日のNY金は続伸で2052.10ドルで取引を終了した。前日比では11.60ドル高となった。NY時間外のアジアからロンドンさらにNYの早朝と、2040ドルを挟んだ狭いレンジ相場に始終し目立った動きは見られなかった。しかし、NY時間にやや買い優勢に転じ、午前の中頃に上昇ピッチを速めた。節目の2050ドルを上抜くとそのまま2060ドルに接近。いったんは押し戻されたものの、反転しそのまま一時20 . . . 本文を読む
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NY金200日線の攻防、再び高まる米長期金利先高観

2023年11月13日 22時19分17秒 | 金融市場の話題
先週末のNY金は前日比32.10ドル安の1937.70ドルで終了。週足は5週ぶりの下げとなり、下げ幅も61.50ドル、3.08%と大きくなった。米長期金利先高観の強まりを背景とした売りが再燃し水準を切り下げた。また、パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の攻撃は激しさを増しているものの、近隣諸国を巻き込む可能性は現時点では低いとの見立てから、金価格に乗った一定のヘッジプレミアムが縮小していることも、 . . . 本文を読む
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NY金、プラチナとの価格差初の1100ドル超に」

2023年11月10日 20時43分30秒 | 金融市場の話題
11月9日のNY金は4営業日ぶりの反発で通常取引は前日比12.00ドル高の1969,80ドルで終了した。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、米国の利上げ局面は終了したとの見方が広がる一方、中東情勢に対する過度の警戒感の後退を受け、金市場では買い建てを増やしていたファンドの手じまい売りが先行し、下げが続いて来た。前日まで3営業日続落で41ドル、2%の下げとなっていたが、9日は値ごろ感からの . . . 本文を読む
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3日続落のNY金と米長期金利続伸

2023年08月04日 21時16分09秒 | 金融市場の話題
8月3日は前日に続き米債市場で長期債の利回りの上昇(価格の下落)が金市場では売り優勢の流れとして表れた。NYコメックスの通常取引は前日比6.20ドル安の1968.80ドルで終了。   米長期金利の上昇については早晩一巡との見方もあることから、金の下値は1964.50ドルまでで、1日の値幅は10ドル幅に収まるなど、狭いレンジの動きといえる。 この日の10年債利回りは昨年11月以来の . . . 本文を読む
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パウエル議長追加利上げの意欲をどう示すか

2023年07月26日 19時54分46秒 | 金融市場の話題
7月25日のNY市場の金価格は4営業日ぶりに小反発となった。NYコメックスの通常取引は前日比1.50ドル高の1963.70ドルで終了した。米連邦準備理事会(FRB)の政策決定を控え様子見ムードの中で、前日同様米長期金利やドル指数(DXY)の値動きに反応した取引に上下した。 このところユーロ圏の指標の悪化が目立っており、ユーロ売りが優勢となりドル指数(DXY)が強含みに推移しNY金の上値を抑えて . . . 本文を読む
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中国人民銀7カ月連続の買い、カナダ中銀も利上げ再開のサプライズ

2023年06月08日 19時42分18秒 | 金融市場の話題
6月7日のNY金は3営業日ぶりに反落した。カナダ銀行(中央銀行)が大方の予想を覆す利上げ再開を公表し、世界的な物価上昇圧力の根強さが改めて意識された。来週の会合で利上げの一時休止を見据える米連邦準備理事会(FRB)もいずれ追加利上げを迫られるとの思惑が強まり、米国債は売りが優勢となり長期金利は上昇。NY時間の午前10時の発表後に、NYコメックスでは売りが膨らみゴールドは20ドルほど水準を切り下げた . . . 本文を読む
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堅調な米雇用しかしNY金は2000ドル維持

2023年04月11日 21時44分30秒 | 金融市場の話題
イースターの連休明け4月10日のNY金は3営業日続落となった。 NYコメックスの通常取引は前営業日比22.60ドル安の2003.80ドルで取引を終えた。注目の3月の雇用統計は、雇用者数の伸びは鈍化したものの予想を小幅に下回る程度にとどまる一方で、失業率が予想外に低下し引き続き歴史的にも低水準を維持するなど米労働市場が引き続き堅調に推移していることを表した。 結果を受けて先週発表された経済指標の . . . 本文を読む
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