亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米国へのゴールド流入が続いている

2020年08月31日 21時12分38秒 | 金市場
先週末28日のNY金は反発で1970ドル台まで戻して終了。週明けの本日も、相変わらずこの水準では売りが先行するものの、それをこなしながら1970ドルを挟んだ水準で推移している。今回FRBが示した政策方針の変更は、インフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標を達成しようというもの。さらに最大雇用の確保を図るというもの。 ただしその目標に向けた資産買入れや、ゼロ金利政策の長 . . . 本文を読む
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意表を突いたFOMCの消化に手間取る金市場

2020年08月28日 23時09分02秒 | 金市場
注目のパウエルFRB議長の27日のウェブ講演は、結果的に米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見のような感じになった。というのも、まさに時代を映すが、FRBはこの日、臨時のFOMCを(リモート)開催し声明文を発表し、その後に議長の講演が始まったからだ。ないのはメンバーの経済予測とスピーチ後の質疑応答で、それ以外は9月の会合が2週間前倒しになったかのようだった。声明文は、金融政策の新たな指針を発 . . . 本文を読む
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パウエル講演を織り込みにかかる金

2020年08月27日 21時41分14秒 | 金市場
26日はNY時間に一度は1900ドル方向を試した金だったが踏みとどまり、そこに米中がらみの材料が出て戻りに勢いが付くことになった。終わってみれば、前日比29.40ドル高の1952.50ドルと、今回の調整のパターンだが、安値からの戻り値幅が大きくなった。 前日の通商交渉に関連し高まった緊張緩和観測とは逆の展開で、この日は米中対立激化を思わせる事態が発生し金市場の材料となった。さらに、本日から開催さ . . . 本文を読む
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調整局面継続中のNY金 

2020年08月26日 22時00分21秒 | 金市場
昨日の続きという感じで書き始めると、件(くだん)の米中通商協議について翌25日になってもホワイトハウス関係者の言及が続いた。ホワイトハウスのカドロー国家経済会議(NEC)委員長が、この日FOXニュースに対し、中国は米農産品の購入を拡大しているとし、ライトハイザー代表は合意の履行に満足していると述べたと伝わる。これらの動きは、米国の雇用を支えるともしたと。 にわかに緊張が緩和したかに見える米中関係 . . . 本文を読む
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政治的思惑の影響を受けるマーケット 

2020年08月25日 22時51分13秒 | 金融市場の話題
米大統領選で共和民主両党が大統領候補を正式に決めるタイミングとなり、選挙絡みの動きが高まっている。そしてマーケットもその影響を受けている。8月18日の米朝高官レベルの貿易協議の進展チェックは、双方の摩擦が高まり無期延期になったとされていたが、週明け24日に突然、テレコンファレンスを行ったとかで、「中国による米国製品購入拡大を確認し、さらなる進展を目指す方向で一致した」とされる。発表したのは、米通商 . . . 本文を読む
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NY金、下値での買い意欲を感じさせる展開 

2020年08月24日 22時12分27秒 | 金市場
今年の春以降の新型コロナ・パンデミックの中での足元の金相場の動きは、2018年の夏に始まった上昇相場の節目を迎えている。広く報じられて来たように金融経済の大乱調に対し、米連邦準備理事会(FRB)は2008年リーマンショックに端を発した通貨供給とは、規模感のまったく異なる通貨供給をしてきた。その結果、足元のクレジット市場(債券市場)はベタベタの凪(なぎ)相場となっている。米10年債利回り(長期金利) . . . 本文を読む
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NY金、米レーバーデー連休明けまで夏休み(軟調展開)?

2020年08月20日 20時17分16秒 | 金市場
NY金は2000ドル台回復もつかの間19日は大きく売り込まれた。現状でさらなる上値追いの材料に乏しいことも事実で、高値水準でいったん利益確定しておこうとの動きがあるとみられる。19日は、現地時間午後2時に7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の発表を控えていたが、その結果を待たずにNYの通常取引入り後の午前の段階で売りが優勢となり、1960ドル近辺まで水準を切り下げた。前日まで5営業日連 . . . 本文を読む
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バフェット効果?、NY金2000ドル台回復

2020年08月18日 23時04分12秒 | 金融市場の話題
NY連銀が発表した8月のNY州製造業景況指数は3.7と前月の17.2から大幅に悪化、市場予想の15も大きく下回った。重要項目の新規受注指数はマイナス1.7と前月の13.9からマイナスに転じることになった。また6カ月先の期待指数も前月の38.4から低下し34.3と3カ月ぶりの低水準となった。景気は底打ちしたものの、その後の回復のペースは一筋縄とは行かないことを示す。回復の鈍さを印象付けた、というより . . . 本文を読む
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バフェット翁、ゴールドマン売りのバリックゴールド買い

2020年08月17日 20時12分29秒 | 金市場
米投資会社バークシャー・ハザウェイが米証券取引委員会(SEC)に届け出た四半期の保有銘柄の報告書(いわゆる13F)が明らかになり、ウェルズ・ファーゴなど米大手金融機関の持分を減らしていたことが話題となっている。そして増やした銘柄の中にバリック・ゴールドがあったことも注目されている。バークシャー・ハザウェイというと、言わずと知れたオマハの賢人ウォーレン・バフェット翁率いる投資会社。金融株については、 . . . 本文を読む
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NY金、次の上昇加速要件 

2020年08月14日 20時57分42秒 | 金市場
結局、期待された米追加景気支援策は流れることがほぼ決定した。先行して下院民主党が、その後上院共和党も協議を再開することなく夏休み休会に入った。共和党のマコネル上院院内総務は13日、レーバーデーの祭日明けとなる9月8日まで上院採決を行わないと発表。先行して下院は9月14日まで採決を行わないとしている。先週金曜日の7日に物別れに終わった後に、何らの協議再開もされないまま散会となったようだ。とすると、今 . . . 本文を読む
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