亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、静かなる過去最高値更新

2023年12月28日 20時14分21秒 | 金市場
12月27日のNY金は4営業日続伸となった。NYコメックスの通常取引は前日比23.30ドル高の2093.10ドルで終了。通常取引終値(清算値)ベースで12月1日に付けていた過去最高値2089.70ドルを超え再び最高値を更新した。   先週末22日に発表された11月の米個人消費支出(PCE)価格指数(PCEデフレーター)が前年同月比2.6%上昇と、2021年2月以来2年9カ月ぶりの低い . . . 本文を読む
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スマホが同時通訳器に

2023年12月27日 20時15分39秒 | トピック
4年前に上海に行った際に試しに初めてポケトークを空港で借りて行ったが、これが結構使えるというか面白くて、現地の貴金属販売店で使ったら珍しがって手が空いている周りの店員が集まってきて、みな感心するやら笑うやらでちょっとした騒ぎだった。 いまやその中国渡航にはビザの申請が必要で、それがなかなか降りないとかで、簡単に行けなくなっている。金需要が大掛かりに伸びている国ゆえに、かつて定点観測で行っていたが . . . 本文を読む
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NY金終値ベースで高値接近、FRB注視のインフレ指標も鈍化継続

2023年12月25日 15時23分02秒 | 金市場
先週末12月22日のNY金は続伸した。前日比17.80ドル高の2069.10ドルで終了し、終値としては過去最高値となった12月2日の2089.70ドルに次ぐ水準となる20年8月6日の2069.40ドルと同水準ということに。   発表された注目指標、11月の米個人消費支出(PEC)物価指数(デフレーター)が一段のインフレ鈍化を示したことから、2024年の早期利下げ観測が意識され、ドルが . . . 本文を読む
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「データが示すより減速している」フィラデルフィアFedハーカー

2023年12月21日 16時40分10秒 | 金融市場の話題
20日もFRB高官による利下げの必要性を説く発言が続いた。 現地のラジオ番組に出演したフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「しばらく金利を現状維持し状況を見守るという意見に賛成だ。利上げを行う必要はない」と発言。その上で今後を考えると、「金利を下げ始めることが重要だ」としつつも、それほど急ぐ必要はないとした。 ただし、同総裁のこの日の発言で目に留まったのは、「景気減速の度合いは政府発表のデ . . . 本文を読む
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ソフトランディングならぬノーランディングを懸念する声

2023年12月20日 19時52分40秒 | 金融市場の話題
12月19日のNY金は続伸で2052.10ドルで取引を終了した。前日比では11.60ドル高となった。NY時間外のアジアからロンドンさらにNYの早朝と、2040ドルを挟んだ狭いレンジ相場に始終し目立った動きは見られなかった。しかし、NY時間にやや買い優勢に転じ、午前の中頃に上昇ピッチを速めた。節目の2050ドルを上抜くとそのまま2060ドルに接近。いったんは押し戻されたものの、反転しそのまま一時20 . . . 本文を読む
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戻り売り続くNY金(市場の早期利下げ期待に牽制球)

2023年12月18日 20時50分10秒 | 金市場
先週のFOMCを受け市場は利上げサイクルの終了とともに来年の利下げを織り込んだ。 「一段の利上げが適切になる可能性は低いと考える一方で、その可能性を排除したくない」としたパウエル議長の発言内容からは、やや市場の先走りを感じさせるものの、米金利先物市場では24年3月にFRBは0.25%の利下げを行うこと6割方織り込んでいる。そして年末までにさらに1.25%の利下げを織り込んだ。もちろん見通しゆえに . . . 本文を読む
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NY金、ファンドの週末発表のポジションに関心

2023年12月15日 22時15分09秒 | 金市場
12月14日のNY金は続伸となった。前日は通常取引終了後に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とメンバー全員の金融経済予測、およびパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見と進む中で水準を切り上げただけに、前日通常取引終値との比較では上昇幅は大きくなった。47.60ドル高の2044.90ドルで終了。1週間ぶりの高値となる。 実際には、NY時間13日午後から14日夕刻のNY時間外までの間、20 . . . 本文を読む
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NY金上げ幅失い小幅続落(サービス分野の根強い米インフレ)

2023年12月13日 20時42分12秒 | 金市場
12月12日のNY金は小幅に続落した。通常取引は前日比0.50ドル安の1993.20ドルで終了。 NY時間外のアジアからロンドンの時間帯は節目の2000ドルを挟んだプラス圏で推移。NYの早朝には一時2012.50ドルまで買われた。発表が予定されていた注目指標11月の米消費者物価指数(CPI)を前に、インフレ指標はここまで鈍化傾向を示してきたことから、下振れを期待する買い入ったとみられる。前日まで . . . 本文を読む
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ファンドの見切り売りにNY金節目割れ

2023年12月12日 22時25分02秒 | 金市場
今週は本日12日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が言うまでもなく注目点。金利据え置きが織り込まれており、今回9月に続き発表されるFOMCメンバーの経済予測にて24年末の金利水準がどう示されるかが注目点となる。 このところのインフレ指標の鈍化から、1回0.25%として利下げ回数をどう見込んでいるか。市場では4~5回の利下げの織り込みが進んでいる。政策金利見通し(中央値) . . . 本文を読む
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円建てゴールドの急落

2023年12月08日 20時50分22秒 | 金市場
昨日は冒頭でドル円の値動きが荒くなっていることから、国内金価格への影響が大きくなることで要注意として以下のように書いた。 「NY金の値動きも荒いが、昨年来ドル円の動きも荒く、現物ならまだしもJPX金などレバレッジを利かせた取引は、(言うまでもないが)リスク管理が重要となる。再び1万円の価格は見ると思うが、それまで持ちこたえられないようなディール(取引)ではまずいわけで、これまでがイケイケだった . . . 本文を読む
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