亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

カネ余り相場、進行中。

2012年02月29日 23時41分33秒 | 金市場
東京に戻りました。午前中は雪で大変だったようで。終息してから帰京。実は結構このパターンが多い。さてギリシャの2次支援1300億ユーロのユーロ圏各国の議会の承認が進んでいるようだ。しかし、民間部門の債券乗り換えの参加率は未だ未定。すでにS&Pはギリシャ債は選択的デフォルトにしたとのニュースを目にしたのは、今日だったか出先でのこと。さて本日というか今夜の注目イベントのひとつ、ECBによる3年物の資金供 . . . 本文を読む
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ドル円に思う

2012年02月27日 22時31分31秒 | 金融市場の話題
このところのドル円相場の動きが急だ。金を見ている関係で、もちろん為替も見ている。ずっとドル安と思ってきた。というのも金は、“ドルの対岸”にあるという認識からドルとは(広い意味では「通貨全般」に対し)反対の動きをすることが多く、このところの紙幣ばら撒き策の広がりの中で、その傾向は高まってきた。   その証のひとつが、一昨年から目立ち始めた新興国中央銀行による金購 . . . 本文を読む
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相場は質的に変化(投機マネーの動きを映すシルバー)

2012年02月24日 13時21分04秒 | 金市場
23日のNY市場の金価格は3連謄で年初来高値を更新した。1786.30ドルで一般取引を終了したが昨年11月15日以来3ヵ月ぶりの高値となる。前日に続きファンドの動きが活発化している。23日の上昇は、例えば対ユーロでのドル安が金価格を押し上げた材料のひとつだが、内部要因からは昨日取り上げたように投機マネーの復活が挙げられよう。この点で、年初からトレンド・セッター(先乗りの開拓者)的なファンドにとどま . . . 本文を読む
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金価格、昨年11月の戻り高値にトライ

2012年02月23日 18時18分53秒 | 金市場
22日のNY市場の金価格。午後に入り、通常取引終了が迫った午後1時過ぎにまとまった買いが入り1760台に乗るや上昇が加速し、そのまま約20分間で15ドルほど急騰。その後、高値圏でのもみ合いの後で時間外に更に上昇し1780ドル台突破という流れとなった。   急な動きは個別の材料に反応というよりも、一定の値動きに反応するコンピューターを使ったプログラム取引(自動売買)が背景のようだ。昨年 . . . 本文を読む
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一応、ギリシャ2次支援は決まったが

2012年02月21日 20時39分10秒 | 金融市場の話題
ギリシャ問題いまだ決着つかず、このまま再延期されるのか・・・・・市場内で「もう、いい加減にしてくれよ」的な雰囲気が広がり始めた頃に、やっと2次支援(1300億ユーロ)で合意となった。21日午前5時頃までの12時間以上のロングラン。お疲れ様ということだが、さすがに“ここで決めねば” という危機意識が働いたようだ。   これで大枠は決まったが、これから細目で更にい . . . 本文を読む
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サルコジとギリシャのデフォルト

2012年02月20日 14時51分22秒 | 国際情勢
本日2月20日月曜日は、プレジデンツ・デー(大統領の日)でNY市場は休み。したがって週末のNY市場の金価格は連休前のファンドの手仕舞い売りが終盤に掛けて出たと見られる。終わってみれば週足で0.6ドルの上昇と横バイ。   そのNYが休みの本日は、延期されたユーロ圏財務相会合が開かれる。ギリシャ問題に関しては、この週末にドイツなどから支援合意に前向きの発言が流れており、株式市場などを中心 . . . 本文を読む
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「存在感を増す公的購入、価格は上がれど、やはりスクラップは増えず」

2012年02月17日 23時28分18秒 | 金市場
本日は、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)ネット版まで、昨日のWGCの四半期データを基にした金市場における公的購入の増加について取り上げる一文を掲載していた。無理もない。昨年2011年通年の公的購入は、ネットで440トン(439.7トン)にもなり、「1964年以降の最高値」となったとしている。データ上は、公的部門がネットで買い越しに転じたのが2009年の4-6月期以降のこと。それが、ここに . . . 本文を読む
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10-12月期 インド需要大きく後退

2012年02月16日 23時48分58秒 | 金市場
本日は夕刻に日経CNBCにて「デリバティブ・ワールド」出演。生番組で市況関連報道の後に、本日のトピック的なコーナーがあり、その5分数十秒の枠に登場。先々週、先週と行ってきた中国について取り上げた。ちょうど番組が始まる直前に、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)から需給統計が発表され、それを現地で確認し内容に反映させた。   先日の上海については、昨年の春節シーズンの方が金の売り場 . . . 本文を読む
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カリスマ「ジョン・ポールソン」の誤算

2012年02月15日 23時01分06秒 | 金市場
昨夜取り上げたSEC(米証券取引委員会)への届け出内容が明らかになった。ジョン・ポールソン(ポールソン&カンパニー)は、金ETFを昨年7-9月期に続き持ち分を減らしていた。減らしたのは300万口で金換算で30万オンス。9.3トンほどになる。昨年末に市場ではポールソンの売却の噂が流れ、ここにも12月24日に以下のように書いた。   「それよりも今週は年末ということも手伝いETFの減少が . . . 本文を読む
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2つの注目データ

2012年02月14日 21時49分09秒 | 金市場
本日は14日・・・・といってもバレンタインの話題ではなく昨日の続きで、今週は金を見る上でのイベント週ということだが、SEC(米証券取引委員会)への四半期末の報告書の提出期限(45日ルール)がある。話題の主は、ジョン・ポールソン率いるポールソン&カンパニー。同ファンドが保有する金ETF(「SPDTゴールドシェア」)の持ち分に動きはあったのか否か。前回は9月末までに保有量の3分の1にあたる112万オン . . . 本文を読む
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